ちょっとした縁があって、ゴールデン街で一度伊武雅刀さんを含め一緒に飲んだことがある久保さんの個展が伊勢丹新宿で始まった。
久保修さん公式サイト
僕は久保さんの切り絵の現物を見たのは初めてだったんだけれど、これは、生でみないとその良さが全然伝わらない。写真集で見てしまうと版画と同じような印象を受けてしまうのだけれど、実物は非常に立体感、質感のあるもので、一つ一つの切り絵の、紙自体(ものによっては紙以外の素材も使っている)にきちんと表情がある。そして、その表情は写真では絶対に伝わらないのである。その点では油絵と同じ部分があると思うのだが、現物じゃないと駄目、という点では油絵以上。今回はまとめて一度にたくさんの作品を見ることができる貴重な機会。しかも、新宿伊勢丹という、都民なら非常にアクセスが楽な場所でやっている。ちょっと暇だなーとか、時間があるなー、と思ったら、本館5階の奥でやっているので、覗いてみたらどうかと思う。
昔、山口晃さんと一緒に仕事をしたときに感じたもの、「和の流れを汲む新しいアート」という印象を受けた。
伊勢丹新宿店本館5F =アートギャラリー
紙のジャポニスム「日本を感じる旅」
29日まで