このコラム、面白い。
記者クラブ所属のメディアは、その公的機関が持つ「第一次情報」に密着取材し、報道しているのである。
逆に言えば、記者クラブ所属のメディア以外は一次情報に密着取材できなくされているということ。
分厚い白書や調査報告書のたぐいなどは、精緻な読み込みや関連取材、執筆作業にある程度の時間が必要で、「解禁日時の設定」といったことが行われる。
つまり、自由な競争が妨げられ、精緻な読み込みをすばやくできる有能な記者が、無能な記者に合わせなくてはならず、結果として国民への報道が遅れることになる。ただの仲良しクラブじゃん(笑)。
記者クラブの「報道協定」は国民の知る権利を保証するうえでの「知恵」
報道機関の横並び、護送船団のための知恵ということですね。
日本の場合はどうか。内閣記者会には、日本新聞協会加盟の新聞社、通信社、放送会社に所属してさえすれば、簡単に入会できる。
何が言いたいのか良くわからないけれど、「記者クラブのメディアが責任を持っているおかげで、内閣の記者会見は身辺調査が甘くて済んでいるし、挙動不審の人間でも取材できる」ってことかなぁ。それって、良い事なのかな?
これも長い間かけて、政治取材の現場でつちかわれた「知恵」である。
長い間に形成されてきた癒着の構造ってこと?
ネット自体が第一次情報の取材体制を持っているわけではない。
だから、ネットが第一次情報の取材体制を取れないことが問題ってことなんじゃないの(笑)?
取材の機会は多ければ多いほどいい。
そのとおりなんだけれど、この人の主張は「ただし、その機会は記者クラブに加盟しているメディアだけに限られるべきだ」ということですよね?
この文章を読んでわかったことは、「記者クラブ制度は今の時代に合わない」ということですね。あるいは、「こんな風に自由に発言できる現代はすばらしいですね」ということかなぁ?
何しろ、これまで顕在化することもなく、また戦う術すらなかった大マスコミ(=既得権者)に対抗する手段として、ネットは大きな力を発揮しつつあるわけで、ネットは剣より強し、ですね。