このエントリーは12日の夜に書いているけれど、オープンにするのは14日のモーグル決勝のあとにする。
みんなが注目している上村愛子だけれど、今年の調子を見ていたらどう考えてもメダルは苦しい。彼女より上の選手が少なく数えても5人いる。スキー競技は転倒がつきものなので、何が起こるかはわからないけれど、多分、銅メダルが取れれば大ラッキーという感じになると思う。
彼女は、もうすでに過去の選手なのだ。それは里谷がすでにピークを過ぎた選手だということとかわりがない。
上村のピークは間違いなく2007-2008シーズン。このとき、彼女はワールドカップのモーグルの試合で終盤に驚異的な5連勝をあげ、FISワールドカップの年間総合女王になっている。ワールドカップの年間優勝は、他の日本人では荻原健司がノルディック複合で三連覇、スキークロスで瀧澤が一度優勝を成し遂げているが、一発勝負のオリンピックよりもワールドカップの優勝の方がずっと難しいのは言うまでもない。スキー競技において日本が誇るべき選手であることは疑いがない。
日本人の多くは、スキーになんて大した興味がない。4年に一度のオリンピックぐらいしか、まともに競技を見ることもない。だから、上村がどんなに偉大な成績を残してきたのかも知らないだろうし、今回も、たまたまテレビで見て、応援して、そして恐らくは落胆し、慰めようとするんだと思う。
もちろん、彼女にはメダルを取って欲しい。それはどうしてなのかな。ピークを過ぎた選手に対して、「これまで良く頑張ってきたね」というご褒美のような感じなのかも知れず、あるいはどうにもよそ者としての扱いが抜けず、白馬の人たちとしっくり来ない状況がこれを機会に少しでも改善すれば良いのに、という思いかも知れず、旦那があとわずかで届かなかった大きな勲章に、彼女がかわりに手が届けば良いのに、ということかも知れず、そんなこんなが全て複合して、「女神さんがちょっといたずらしてくれたらな」と思っているのかも知れない。
でも、多分、雪上に立つ選手の背後にはそれぞれのストーリーがあるはずで、上村についてはたまたま僕がいくつかの情報を手に出来る立場にいるからってことなんだと思う。
でもまぁ、やっぱり、ちょっといたずらして欲しいよね。
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2月14日追記
結果、4位。上村としては現状でベストの滑りをしたと思う。バーン状況がかなり不安定で、かつタイムが伸びたこともあって、無理をして転倒する選手が数人出た。おかげで上村の順位はアップしたけれど、残念ながらあと一歩及ばず。旦那と同じ4位が生涯の最終成績になるのかな。上位選手のターンのキレを見ていると、以前は上村しかできなかった高速ショートターンを上村以上のキレ、スピードで実現している。これにもう一度追いつくのは並大抵のことではなく、再び女王の座を手にするのはかなり困難だと思う。もちろん、それを目指すなら、それはそれで楽しみだけれど。