
Yahoo!映画の紹介のところにはこの映画について「女性実業家が、自分らしい人生を手に入れるために奮闘するハートウォーミング・ストーリー」って書いてあるけれど、全然違うぞ(笑)。「何時まで経っても大人になれない男に振り回される初老の女性をコメディタッチで描いた不倫劇」みたいな感じじゃないかな?自分らしい人生なんて、手に入れてないっていうか、もう、この人はそれなりに成功して、自分らしい人生は手に入れちゃってる。そこに元夫が飛び込んできて、グチャグチャかき回しちゃっているだけのこと。
元夫がひたすら馬鹿なので最初のうちは腹が立つんだけれど、だんだんあほらしくなってきて笑っちゃう。そういう境地まで行けるかどうかでこの映画の評価は変わってくるんだろうけれど、個人的にはなんか、やっぱり喉に小骨が引っかかっているような感じだった。
主人公の心の動きは共感するものがあるし、子どもたちはひたすら賢くて良くできているので、そのあたりが救い。多分、20代以下の人が観ても、あんまり面白くないと思う。男女を問わず。30歳以上でもどうなんだろう。軽いコメディとして楽しむことはできるかな。でも、1800円の価値を見いだすのは難しい感じ。それに、誰と観に行くんだ、これ。家でひとりで暇つぶしにDVDを観るぐらいの感じかな。
あんまり内容がないので、書くこともあまりない。ひとつ言えるのは、こうやってメリル・ストリープの出ている映画を観る度に「はやく『ソフィーの選択』をDVD化してくれ」と思ってしまうということ。毎回言ってるけれど。
あ、評価だけれど、☆半分で。