2010年05月01日

タイタンの戦い

da051314.jpg正直「どうせ地雷映画だろうな」と思っていた。なので、映画の日まで待って鑑賞。映画の日の割引が無効になる3Dは避けて、2Dで鑑賞という念の入れよう。そこまで準備して、覚悟を決めて観たのだけれど、意外や意外、それほど悪くなかった。なぜなら、特撮がそこそこにしっかりしていたから。メデューサなんか、結構良く出来ていたと思う。あと、世界をぐるぐるまわっている時の景色は結構良かったかな。

が、褒めるのはここまで。ストーリーはどこかのロール・プレイング・ゲームをダイジェストにしました、みたいな感じ。どこの誰とも分からない子どもが実は素晴らしい血筋で、ひょんなことから王宮に連れていかれ、そこで会った美人のお姫様のピンチを救うために冒険の旅に出る。途中で伝説の武器を手に入れ、宿敵の弱点である秘密兵器を手に入れて、最後のバトルに挑む・・・・みたいな。タイトルが「ドラゴン・クエスト」でも違和感がない。いや、でも、実際は逆か。この映画は1980年代前半に作られた作品のリメイク。だから、巷にあるロープレがこれを真似した、と。そして、そのストーリーがすっかりインフレを起こしている現代にリメイクしたら・・・やっぱり、「あぁ、どこかで聞いたことがあるような話」って思っちゃう。これが本家なのか、そうではないのかはともかくとして、要は大した話じゃないのだ。

それから、主人公の血筋が良いせいか、色々なスキルを身につけるスピードが非常に早い。バットマン・ビギンズあたりを見習え!と思うけれど、血筋が良いから仕方がないのかな。ハリー・ポッターとかも血筋だけでなんとかしちゃっているところがあるし、欧米人は血筋が良いのが重要なのかも知れない。

なんか、回収されない伏線とかもあって、なんだったんだ、あのふくろう、みたいな部分もある。

また、折角秘密兵器を奪ったコウモリ男、戦線を離脱してどこかに飛んでいけば良いものを、そのあたりをフラフラしているから「あああーーーーーーっ」みたいなことにもなっちゃう。もうちょっと頭使えよ、と思う。そして最強最悪の敵、クラーケン。その戦いのあっけないこと(笑)。敵が、ちょっと脳みそ足りない奴ら中心なのが残念。

神様たちが凄く俗物なのは神話通りなんだろうけれど、もうちょっとシッカリしろよ、と思わないでもない。

あぁ、でも、最大のガッカリは、折角ゼウスが気を利かせてくれても、アンドロメダの方がイオより全然良い女だったというところかな。アンドロメダが生贄にされちゃいそうなシーンはちょっとドキドキしちゃう。

ところでこれだけ動きの激しい映像を3Dで観たら一体どうなっちゃうんだろう。ほとんど焦点が合わない予感がする。2Dで観ておいて良かった。