2010年07月10日

トイ・ストーリー

トイ・ストーリー スペシャル・エディション [DVD]

この映画が撮られたのが今から15年も前。今から見ると、PIXARもこのころはまだまだ。というか、フル3DCGの長編アニメ映画としてはこれが世界で最初のものだったのだから、仕方ながない。CGがいかにもCGという感じで、アニメはやっぱCGよりもフィルムに撮影した奴が良いよね、と思ってしまうような表現力。しかし、その後の長足の進歩は御存知の通り。今やCGアニメでも何の違和感もなく楽しめる時代になってしまった。むしろ、日本のアニメのトップブランド、ジブリよりもPIXARの方が出来が良かったりすることもあると思う。

PIXARの進歩の具合はピクサーの映画の前にいつも上映されるショートフィルムを集めたDVD「ピクサー・ショート・フィルム & ピクサー・ストーリー 完全保存版」を見るとはっきりと分かるのだけれど、レミーのおいしいレストラン(2007)やウォーリー(2008)あたりになると、もうほとんどの普通のアニメよりも質が高い。

ただ、この作品はやはり昔のもの。表現力は上に書いたように全くイマイチだし、内容の方もそれほどイケテない。同じ時期の日本のアニメと比較したら数段落ちるのは間違いない。それでも、アニメ映画ファンなら、歴史の1ページという感じで見ておくことは必要だと思う。これがあのPIXARの最初の一歩なのだから。

映画の設定は面白い。おもちゃは大事にしよう。あ、でも、映画は実際のところ、子供向けというよりは、昔おもちゃで遊んだ大人たちのためのものだったりする。

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