ソルト

最初から最後まで、「え?どういうこと?」と観客に思わせながらストーリーが展開されていくので、序盤を含め、何を書いてもネタバレになる。そういう意味では非常にレビューが書きにくい映画である。ピンチの連続をくぐり抜けていく、という意味ではインディ・ジョーンズのようでもあり、でもオカルトとかは出てこないから、それなら007シリーズか、というと凄い秘密兵器やボンドガールが出てくるわけでもなく、つまりはインディ・ジョーンズからオカルトを抜いて、007から秘密兵器を除いたような映画。その代わりに加味されたものは・・・・・・・・・・うーーーーーーーーーん。特にない。
同じような映画として最近だと96時間みたいなのがあったと思うのだけれど、あちらは頑張る行動原理が分かっていた分、楽しめた。本作はそのあたりを謎にしていたので、ただただ無味乾燥なアクションが続いてしまった。
アンジェリーナ・ジョリーのファンだったら良いかも。
あ、あと、音楽がうるさいです。
ということで、ここから先はネタバレレビュー。もちろん一定の配慮はするけれど、ネタバレが気になる人はさようなら。評価は☆1つ半です。
さて、ネタバレ感想。
どうしてツマラナイかって、まず登場人物たちにあんまり魅力がないから。CIAの仲間にしても、旦那にしても、元KGBの情報員にしても、どれもこれも描かれ方が甘いので、感情移入できない。
あと、この手の映画にお決まりのご都合主義。「そりゃ、そうなったから良いかも知れないけれど」というシーンが多すぎてしらけてしまう。その場ではしらけないんだけれど、あとでネタバレしたときにしらけちゃう。例えばロシアの大統領のシーン。あの暗殺シーンはひとつの見所で、「おお、そう来たか」と感心するところなんだけれど、あとの展開を観ちゃうと「でもさ、じゃぁ、あそこで死んでいたらどうしたのよ」みたいに感じちゃう。たまたま大統領が丈夫だったから良かったものの(笑)。
アクションシーンもカメラが不安定でしかも細切れなので、何がなんだかわからない。この手の見せ方ももうちょっと飽きちゃったかなぁ。というか、最近はわけわかんないので逆にストレスになる。
Posted by buu2 at 18:28│
Comments(2)
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映画2010│
長い予告編ということですね。
> 長い予告編ということですね。
CIAの女スパイが大活躍する新シリーズですか(笑)。