2010年09月13日

どうぶつしょうぎ現状まとめ(下書き)

ついでなので、現状のまとめ。

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1.ライブログは商標権を侵害していない
ところどころでどうぶつしょうぎの商標権を無視してアプリを公開したとか書いてあるけれど、もちろんそんなことはない。ライブログはLPSAから正式にその使用を許可されており、その範囲内でアプリを公開している。少なくとも来年3月まではライブログは正当にして、唯一法的に問題なくどうぶつしょうぎ関連のウェブサイトを公開できる組織である。

2.契約書第5条について
その1
第5条では「甲の合意なく、他の第三者に対して同様の事業を新規に許可・委託するなど、本事業の妨げになることを行わない」と規定されているが、ポイントは「本事業の妨げになることを行わない」という部分であり、第三者だろうが、LPSAだろうが、ライブログの行うどうぶつしょうぎ関連のインターネット・携帯アプリを利用した通信サービス事業の妨げになることは実施できないことになっている。LPSAのサイト内に設置されている「どうぶつしょうぎ official website」 (http://joshi-shogi.com/doubutsushogi/)についても第5条に抵触する可能性がある。

その2
先ごろ公開された「どうぶつしょうぎねっと」 (http://dobutsushogi.net/)はライブログに何の相談もなく立ち上げられており、第5条に抵触している可能性がある。このサイトとLPSAの関係についても何の説明もない。

その3
2010年9月12日現在、ライブログはLPSAに対しても、また、その他のいかなる個人、組織に対しても、どうぶつしょうぎ関連のネット事業活動を許可していない。

3.覚書第1条について
「LPSAはこのサービスを排他的に公式サービスと認定し、全面的に協力する」と明記されているにも関わらず、LPSAはライブログの通信サービス事業に対して一切の協力を行っていない。

4.契約書第1条について
第1条に「共同で企画開発に取り組む」と明記されているにも関わらず、LPSAはライブログの通信サービス事業に対して一切の協力を行っていない。

5.ウェブサイトの無断書き換え行為について
2009年8月2日に発覚したどうぶつしょうぎ公式サイトの無断書き換えに対するLPSAの関与の有無(現時点で誰が書き換えたのかは不明。著作権法20条 同一性保持権の侵害、および刑法234条の2 電子計算機損壊等業務妨害(公訴時効3年)に該当する可能性あり)について説明を受けていない。2009年7月16日に石橋さんから「以後連絡は弁護士を通すように」という連絡が入っており、この時点ではすでにライブログとLPSAの連絡は事実上断絶状態であった。

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あ、念のため書いておきますが、僕たちはLPSAのどうぶつしょうぎ関連サイトも、北尾さん、藤田さんが立ち上げたどうぶつしょうぎ関連サイトも、また、それに類するツイッターやミクシィのコミュなど、全ての公式、あるいはそれに近いと考えられるサイトについて閉鎖を要求したりはしないつもりです。どうぶつしょうぎのファン、これからどうぶつしょうぎを好きになってくれるかも知れない人たちにとって不都合が生じるようなことはしたくありません。あくまでもエンドユーザーの皆さんの利便性が第一です。その姿勢は、ずっとブレていないつもりです。単に、現状どうなっているのか、その状態と契約書の整合性はどうなっているのか、それらを踏まえた上で、関係者は誰で、誰と調整を行うべきなのか、ということを明確にすべきだと思っています。

参考までに、僕が2009年6月23日に中井さんに送ったメール(一部に引用、および個人批判につながりかねない部分、会社の社内事情に言及した部分があるので、そこだけ削除しておきます)を載せておきます。


元木です。

(引用部分削除)

えーとですね、弁護士がどうのとか、そういう話をとりあえ
ず棚上げにして、もうちょっと友好的に話を進めませんか?

ライブログの目的は、どうぶつ将棋プロジェクトを成功させ
ることです。北尾さん、藤田さんと一緒に相談していたとき
は、その部分で全くぶれるところがありませんでした。北尾
さんは子どもたちに普及していければそれで満足、でも、そ
のためにもお金はあった方が良いし、良いサービスを提供し
ているなら、それに見合ったお金を払っていただくことは当
然のこと、という考え方でしたし、藤田さんは自分のデザイ
ンしたゲームや商品が皆に使ってもらえることが嬉しい、だ
から、ゲーム化にあたっては、自分のデザインを最大限活用
して、自分が思ったようなものにして欲しい、という考え方
でした。ライブログはライブログで、営利企業ですから、当
然お金は稼がなくてはいけないわけですが、北尾さん、藤田
さんの希望をきちんと叶えつつ、それを事業として成立させ
る方法を考えたんです。もちろん皆それぞれに妥協しなくて
はならない部分がありましたが、それを調整しつつ、3者の
目的がきちんと実現できるようなプロジェクトの進め方を考
えて、合意したのが今の契約書です。

不幸にして北尾さんはああいう形でLPSAを去ってしまい、
おかげでプロジェクトにもこうやって悪影響が出てしまって
いますが、当初、藤田さんに頼まれたこともあって北尾さん
に退会を思いとどまるように話をしていたとき(まぁ、僕が
会って話をしたときにはもうすっかり心を決めていて、「も
っときちんと話をした方が良い」「退会はいつでもできるが、
LPSAじゃなければできないことはたくさんあるというこ
とを考えた方が良い」と言っても、何の効果もありませんで
したが)は、実はそれほど心配はしていませんでした。逆に
北尾さんや片上さんが色々心配してくれて、心配性だなぁと
思っていました。なぜなら、「どうぶつしょうぎを普及して、
子どもたちに将棋の楽しさをわかってもらいたい」という部
分では、北尾さんもLPSAのほかの人たちも全く同じだと
思っていたからです。

ところが、ふたを開けてみれば僕の考えは非常に甘くて、北
尾さん、片上さんの心配がそのまま顕在化してしまいました。
話のスタート地点が「どうやってどうぶつしょうぎプロジェ
クトを成功させようか」ではなく、「お金のことはどうなっ
ているんだ」「権利はどうなっているんだ」です。あげく、
契約書についても滅茶苦茶な改定案を出してくるにあたり、
ライブログのLPSAに対する信頼はほとんど全部なくなっ
てしまいました。その一つの形が、「契約書は原契約がベー
ス。今後一言一句偏向するつもりはない」という、ライブロ
グの姿勢です。これはライブログの取締役会の結論ですが、
こういう事態になったのはライブログではなく、LPSAの
責任です。当初、ライブログはきちんと聞く耳を持っていた
んですから。

(一部削除。身分を明確にした上での開示要請があれば個人的に応じる用意があります)

相手が防御を固めれば、当然こちらも防御を固めます。相手
が強烈に攻めようと思えば、当然カウンターを出します。そ
して、戦いの場をビジネスの場にした場合、ライブログの力
というのは決して弱くはありません。今のままではLPSA
にも相応の被害がでてしまうわけで、もちろんそれは僕たち
が望んでいるものではありません。

本来、僕たちが一番最初に望んでいたのは、新しく担当にな
った方、藤田さん、うちの担当者などで焼肉でも食べながら、
どうぶつしょうぎで実現したい夢とか、アイデアとかを語り
あうことでした。加えてライブログとしては、今でもどうぶ
つしょうぎに愛情を持っている北尾さんの力をうまく借りる
ことができる方法を考えることではないかと思っていました。
感情的なわだかまりがある中、藤田さんと北尾さんの接着剤
となって、良い形で北尾さんが参加できる方法を模索したい
と思っていました。ところが、いきなり喧嘩腰の打ち合わせ
では、あーあ、という感じです。

再度確認しておきますが、ライブログにとっても、LPSA
にとっても、重要なことは「どうぶつしょうぎプロジェクト」
を成功させることのはずです。このプロジェクトに参加する
人それぞれがこのプロジェクトで実現したいことは異なって
当然ですが、最終的な形は共通のはずです。その目的を実現
し、そして最も理想的な成功を収められるよう、それぞれが
それぞれの役割を果たすべきだとは思いませんか?

(一部削除。扱いについては上と同様)

ライブログとしては、LPSAにはもうちょっと原点に戻っ
て話し合いをしてもらいたいと思っています。

以上、もろもろ書かせていただきましたが、上にも書いたよ
うに時間はほとんど残っていません。こうした状況になって
しまったのは、ほぼ100%LPSA側の事情によります。そ
れらも含め、どういう対応をするのか、考えていただければ
幸いです。

なお、リリースについては「これではどうしても納得がいか
ない」という場合に備え、本当に最低限のリリース案を考え
ました。

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「どうぶつしょうぎ」関連事業に関する契約の締結について

株式会社ライブログ

一般社団法人日本女子プロ将棋協会(東京都北区)と、株式
会社ライブログ(本社:横浜市)は、「どうぶつしょうぎ」に
関するイベント事業およびインターネット・携帯アプリを利
用した通信サービス事業について、平成21年4月14日、共同で
企画開発に取り組むことで合意し、契約を締結しました。

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これならば、一切の修飾はなく、原契約に記載されている
以上のことは書かれていません。無味乾燥なリリースで、
全く望ましいとは思いませんが、LPSAがどこまでも強
く主張するのであれば仕方がありませんから、この形での
リリースを提案させていただきます。

以上、ご検討よろしくお願いいたします。