子供の頃(と言っても、高校生、大学生の頃だけれど)散々遊びまわったニコタマ、等々力渓谷あたりが舞台なので、妙に懐かしい。でも、この映画、あのあたりに土地鑑がない人が見ても面白いのかな?そのあたりは不明。
何かの犯罪を犯して地獄に堕ちる予定の魂がくじで当選してもう一度この世でやり直す試験を受けるのだけれど、その試験というのが自殺した高校生になってもう一度頑張ってみる、というもの。右も左もわからない状態を天使みたいなもののガイドによって乗り越えていくのだけれど・・・・・という社会派(?)のアニメ。
自分が死んだ原因も、自分が乗り移ってみた高校生が死にそうになった原因もわからない中で、徐々に謎解きをしていく、という展開なんだけれど、意外と悪くないできだったりする。ただ、なんというか、登場人物たちがみんなそれぞれにちょっとイッちゃっていて、感情移入しにくい。ときどきちょっと変な奴がいる、ぐらいなら良いのだけれど、どうにもこうにも、みんな変なのだ。
でも、この映画は、そういう映画。あんまり書いてしまうとラストのネタバレになってしまうのでこの辺にしておくけれど、登場人物たちがみんな変な奴なのには理由がある。その理由って言うのが映画のメインテーマだし、タイトルの由来でもあるので、あまり書けない。
普通の俳優を多用しているので、声優って、えらいよなー、というのも再認識できる(それだけならジブリの映画でもできるけれど)。
絶賛まで行かないけれど、悪くない、感じ?ひとつ間違えると「世界で一つだけの花」みたいな展開になりそうなところ、ギリギリで踏みとどまったと思う。そのギリギリ具合、ハラハラドキドキ具合がまた悪くない。
評価は☆1つ半。