RSSリーダーのBloglinesが来月1日でサービスを終了する。
このブログでもずっと前に紹介したことがあって、僕自身は今でも使っているんだけれど、サービスが終了するというのはわからないでもない。
RSSリーダーとは、特定のブログの投稿状況を把握するものだから、一般的な利用目的は「池田信夫さんのブログに何か投稿があったとき、それをいち早く知りたい」といったものだと思う。いち早くじゃなくても、読んでない記事があるかどうかをモニタリングしたい、ということなんじゃないかと。
それで、こうしたサービスが寿命となったのはなぜなのか。まず、Google Readerみたいな同じようなサービスが台頭してきて、その競争に敗れたということがあるんだろう。ただ、RSSリーダーとしては、Bloglinesがどこかに特段劣っていたとは思えない。じゃぁ、決定的な要因ってなんなんだろう、ということなんだけれど、それはネットサーフして情報収集する側のスタンスが変わってきたってことなんじゃないかな、と思う。
僕の場合、Bloglinesに登録しているブログは多分30ぐらいだと思うけれど、登録している理由は、友達のブログだったり、時々興味深いことが書いてあるからだったり、である。僕は日本人の中ではどちらかと言えば他人のブログを読んでいる方だと思うのだけれど、それでも、友達が書いたそれほど興味をそそられない記事や、あるいはいつもウォッチしているブロガーたちの記事の中であっても、興味を持てない記事は、タイトルだけ読んでスルーしてしまう。大事なのは、「誰が書いたか」以上に、「何について書いてあるか」なのだ。
その点、RSSリーダーとは、登録してあるブログだけを対象に、最新の記事だけをサーチする。これはこれで一定の意味があるのだが、大きなライバルとして現れてきたのは、結局のところ普通のサーチエンジンなんだと思う。何か気になることがあったとき、例えば「尖閣諸島」とか思ったら、それを調べれば良い。池田信夫さんがこの問題に対してどう考えているのかを知りたければ、ぐぐる様に「尖閣諸島 池田信夫」と入れて調べれば良いのだ。あるいは、最近のブログはブログ内検索の機能が昔に比較して随分とアップしたので、それを使うのでも良い。とにかく、常に池田信夫さんのブログをチェックしておく必要はない。サーチエンジンの正確さがアップしたことによって、ネットサーフする人間の行動が変化してきたんだと思う。
「なんということもなく、池田信夫さんのブログを定期購読したい」という人にとっては相変わらずRSSリーダーは役に立つのだけれど、目的を持って特定のテーマについて意見を読みたいと思うならRSSリーダーよりもサーチエンジンの方が役に立つ。加えて、そのサーチエンジンにはRSSリーダーも標準装備されている、ということなら、多くの人がそちらに移ってしまっても不思議ではない。
僕自身は、ぐぐる様のサービスの良し悪しというより、大きな会社よりも小さな会社を支援したいという理由でBloglinesを使い続けていたのだけれど、それがなくなってしまうのはちょっと残念である。でもまぁ、ぐぐる様とかとの類似サービスとの競争以前に、やはり市場自体が縮小していたんだろう。それならさっさと見切りをつけて、次の事業にとりかかる方が良いはずだ。