新聞、テレビはツイッターの速報に追いつけない
権威の崩壊っていうのはちょっと違うんじゃないかな。スピードの点でテレビや新聞がネットに追いつかないのは当たり前っちゃ当たり前。テレビや新聞の最大の特徴は情報の信頼性だから。それを確保するために、こうした会社の人達は努力しているはず。逆にネットにはガセネタが満載なわけで、でもそれがガセなのか、ガセじゃないのかなんか無関係にどんどん情報をバケツリレーしちゃうから、スピードって面では最速。それで、スピードの点で負けたからって、別に大メディアの権威は崩壊しないだろうな、と思う。
今回のニュースが流れたとき、僕が書いたのはこんなもの(有料アカウントでつぶやいているから、お金を払っていない人は読めません)。
morohoshidan Nov 05, 1:24am
どこから流出したんだー(笑) RT @moni_a: わざと?RT @zygosys: む〜〜ん、映像自体もなんで?って感じだけど、そもそも、なぜこれが流出してるんだ?日本政府のセキュリティ意識の低さが一番腹立つ。 http://bit.ly/91eYYF
ちなみにブログに書いたのはこっち。
デルピエロのゴールが決まるちょっと前に尖閣ビデオ流出を見た
サッカーを観ながらだったから。僕自身はビデオはガチだと思っていたけれど、でも僕がこんなコメントやら記事やらを残せたのはもちろんツイッターやブログだったから。経産省の人間だったらこうは行かない。当然裏を取る。こうやって無責任に記事をエントリーできるのがブログの良さでもあり、危うさでもあるわけで、情報の受け手はそのあたりをきちんと考えなくちゃいけない。でも、テレビや新聞なら、あんまり考えなくて済む。そういうお手軽感が、日本人には相変わらず受けると僕は思っている。だから、テレビも新聞も、別にそれほどダメージは受けないんじゃないかな、と思っている。
ツイッターにつながったパソコンや携帯端末を持っている人は、どこにいようと全員、新聞社やテレビ局のニュースセンターと同じスピード、同じ量のニュースを受け取っているのだ。
質的に全然違うと思う。
企業メディアの記者も読者、視聴者も、フラットに同じ場所に並んでしまった。新聞社でそういう現場にいた私でもエキサイトするのだから、1次ニュースが発生する場面にリアルタイムで居合わせた(これを記者たちは「現場」と呼ぶ)ことがない人には、麻薬的な面白さだろう。
そうなんすかね?まぁ、2ちゃんの実況板みたいなもんだから、面白い時は面白いかもなー。
なぜ12時間以上遅れて、自宅の机の上で起きた出来事(尖閣ビデオ流出)を、「記者が取材→紙面を編集→輪転機で印刷→トラックで配送→販売店から配達」と回り回って読まねばならないのか。
それが現状で「信頼性の確保」のために要求される手順なんじゃないかな。今のところ。実際のところ、今回のビデオがモノホンかどうかは、テレビや新聞の情報によって担保されるまで判断ができなかったわけで(少なくとも僕は)。と言いつつ、僕はテレビをほとんど観ないし、新聞も一年以上前に取るのをやめたけれど。
ビデオを見た国民が中国への態度を決めればいいのだ。「中国漁船はけしからん」「船長起訴」と民意が沸騰するなら、政府もそうすればいい。政府は国民の代表ではないか。
この部分は全くそのとおり。今書きかけているTPPに関する記事でも触れているので、またあとで。
こうして「官僚〜政治家〜記者クラブ系マスコミ」という権力インナーサークルは、情報戦でインターネットに歴史的敗北を期した。
なんか、すげぇ大げさだな(笑)
全般的に、ちょっと客観性に欠ける論評だと思う。
ところでsengoku38の38ってなんだ?ってみんな頭をひねっているけれど、単に「sengoku」っていれたらアカウントが登録できなくて、時計を見たら3時8分だったとか、38分だったとか、あるいは誰かの誕生日が3月8日だったとか、その程度のことなんじゃないかなー。知らないけど。