2010年12月02日

GAMER

livedoorの試写会に当選したので喜んで観てきた。

が、もちろん当選したからって手放しで褒めたりしないのはいつもどおり。

近未来、アバターの代わりに実際の人間を利用して、仮想空間で実在の人間をあやつってセカンドライフを楽しんだり、ゲームをしたり、という時代が舞台設定。この手の映画は殆どの場合で大した話でもないのに小難しい設定を演出や映像で一層わかりにくくするわけで、最近だとインセプションとかがこれに該当する。あと、アバターに仮想空間で頑張ってもらうという設定だと「サロゲート」とか、「サマーウォーズ」とかが該当するわけで、他にも「アバター」では実在の生物を操っているから、色々な部分で既視感バリバリ。

そういうありがちなものをどうやって斬新にするか、というところが製作者の腕の見せ所なんだけれど、まず一つ目が、操るのが実在の人物、ということ。これは設定の部分だけれど、ふーんという感じで、特段目新しい感じではない。だって、「アバター」でもうやっているからね。次に超細切れ映像とハンドカメラ。これ、演出の部分の工夫。ところが、これがもう眠気を誘発しちゃってどうしようもない。物語の中盤ぐらいまでは眠気との戦い。これ、多分演出のせい。それから映像。3Dゲームっぽさを強調した世界観はなるほど、という感じではあるのだけれど、普通にオンライン3Dゲームをやっていると、まぁ、なんか、当たり前な感じ。じゃぁ、ストーリーはどうよ、ということになるのだが、これまた凡庸。古いところだと「エクソシスト」みたいな感じかなぁ。ネタバレせずに説明するのは難しいけれど、ストーリー的にも、あまり新しくない。

なので、90分強という短い映画なのにかなり長く感じてしまう。

じゃぁ、出てくる女の子が美人ぞろいかっていうとそんなこともなく。
はっきり言ってハズレ。つまんない。評価は☆ゼロ。