たばこは就活にマイナス? =「好感持てない」過半数―人事担当アンケート・厚労省
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110115-00000012-jij-soci
禁煙の執務室内でタバコ吸う馬鹿がいて、「ふざけんな、ちゃんとルールを守らせろ」と会社に言ったら、ルールを守らせる代わりに僕にポータブル空気清浄機を買い与えた馬鹿会社の三菱総合研究所様、お元気ですか?
さて、こんなニュースが出てくる時代になったのは嫌煙家としてはうれしい半面、ちょっとズレているよな、とも思うわけで。
僕が人生で初めて社長になったのはつくばにあるアドバンジェンという育毛剤の会社だったけれど、社員の募集にあたっては「喫煙者は不可」と明記してあった。何故かって、仕事の合間にタバコを吸うなら良いけど、タバコを吸うために合間を作られちゃ困るからねぇ。それに、大企業ならともかく、製薬ベンチャーで「暇だからタバコでも」ってあり得ないし。
それで今はどうかっていうと、別にライブログの社員募集要項にはどこにも「喫煙者不可」と書いてない。
ライブログの新入社員募集要項
そのかわり、単に、「僕はタバコが大嫌いですよ」と言っているだけ。それで、僕がタバコが大嫌いなのは、仕事の場でも、食事の場でも、飲み会でも、いつでも一緒。僕と仕事をする人が、それに配慮するか、しないかはその人次第。それで、僕からは何も言わない。普通にタバコを吸えば、「あぁ、そうですか」(=不愉快)と思うし、「タバコ吸って良いですか?」と聞かれても、「あぁ、そうですか」(=不愉快)と思うだけ。その人との人間関係の密具合にもよるしね。ただまぁ、僕とそこそこに仲の良い人間は僕の前ではタバコを吸うことはまずないし、「ちょっと、席を外します」といってタバコを吸いに行くこともない(タバコを吸えばその臭いが体について、それが僕を不快にさせることを知っているから)。
ただ、その人が家に帰ってから何をしようと勝手なわけで、全然気が付かないならそもそも問題になりようがない。だから、うちの会社の募集要項には「喫煙者不可」ということは書いていない。何が大事かって、他の人を不愉快にさせないことが大事なわけで、自己完結しているなら全然構わない。
一昨日、飲み屋での話で、「同性愛者には不快感を持つけれど、別に差別はしないから、最初に言っておいて欲しい。じゃないと、間違って「気持ち悪い」と言っちゃう」という話があった(ちなみに僕は別に不快に思いません。あと、発言者(女性)もオカマバーは遊びにいくらしい。)。それから、創価学会の人についても、「それなりの数がいるはずだけど、みんな黙っている。うっかり悪口を言ってしまいそうだから気を使う」という話もあった(ちなみに僕は信教自体は勝手だと思っているけれど、行政にかなり歪んだ形で介入している現場を目撃しているので、創価学会自体には良いイメージを持っていない)。喫煙の話も、だんだんそんな感じのタブーになりつつあると思う。世間の風当たりは、同性愛はちょっと緩くなる傾向、学会については変化なし、タバコについては厳しくなる傾向かな。やっぱり、自己完結しているかどうかなんだよね。同性愛は、基本的に個人的な問題だから、「まぁ、いいんじゃないの?」だし、学会は、見るポジションによっては「うーーーーん」という部分があるから、人によって考え方が変わる。タバコは空気を媒介して周囲に伝わっちゃうから、影響が大きいんだよね。
大事なことは、吸うか吸わないか、じゃなくて、周囲を不快にさせるかさせないか、のはず。喫煙者=人を不快にする人と断定してしまうのは、ちょっとズレているな、と思う。
ちなみに僕の場合、女性の友達が「喫煙者と付き合っている」と言ってきたときには必ず「さっさと別れろ」と言う。何故かって、結婚したら、さすがに「気が付かれないように吸う」ことは無理だと思うから。