2011年03月27日

日本政府は国民に対し放射能被害を過小評価している

という記事。西日本新聞。

「放射能被害を過小評価」 ロシアの科学者 福島原発を懸念

福島第1はチェルノブイリより人口密集地に位置し、200キロの距離に人口3千万人の巨大首都圏がある。

福島第1の3号機はプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料を使ったプルサーマル発電だ。もしここからプルトニウムが大量に放出される事態となれば、極めて甚大な被害が生じる。除去は不可能で、人が住めない土地が生まれる。

 チェルノブイリ事故の最終的な死者の推定について、国際原子力機関(IAEA)は「最大9千人」としているが、ばかげている。私の調査では100万人近くになり、放射能の影響は7世代に及ぶ。

 セシウムやプルトニウムなどは年に1−3センチずつ土壌に入り込み、食物の根がそれを吸い上げ、大気に再び放出する。例えば、チェルノブイリの影響を受けたスウェーデンのヘラジカから昨年、検出された放射性物質の量は20年前と同じレベルだった。

 日本政府は、国民に対し放射能被害を過小評価している。「健康に直ちに影響はない」という言い方はおかしい。直ちにではないが、影響はあるということだからだ。


こういう報道がチョロチョロと既存メディアから出てくると少し安心する。どちらの言っていることが正しいのか、ではなく、安心派と心配派の両方がないと不安になる。両方があるのがあたりまえだから。

一方で、「こいつらは馬鹿」という典型事例。

プルトニウム漏出も調査=土壌採取し分析―東電
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110327-00000061-jij-soci

毒性の強いプルトニウムが漏出していないか調べるため、同原発敷地内の土壌を21、22両日に採取したことを明らかにした。


東電の幹部は揃って原子炉行って作業を手伝ったほうが良い。放射線を浴びれば多少はまともなオツムになるかも知れない。21日に作業をやっておいて、なんで今頃お知らせするんだよ。毎日会見やっているんだから、すぐに知らせろ。おおかた、「どうもプルトニウムは漏出してないようだ」ぐらいの目星がついたんだろう。

こういう対応だったことは絶対に忘れてはならない。

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