なんか、静かで芸術的な雰囲気と、美少年と美少女、そして吸血鬼のホラーの取り合わせが物凄く微妙な作品。見事に融合しているという感じではなく、メロンと生ハムみたいな(僕は、それぞれを別々に食べたほうが美味しいと思う)。
だけど、つまらないかといえば全然そんなことはない。静かな中にもメリハリがあり、ラブストーリーの中に喜びがあり、不老不死の吸血鬼と、それに仕える普通の人間の悲しい関係を描き出している。
ただし、この映画は大きな、とても大きな問題を抱えている。それを知らないと、映画は全くと言っていいほど違うものになってしまう。そこについては超ネタバレなので、追記に書く。映画自体の評価は「ぼかされてしまった大きな問題」をネグレクトして、☆2つ。