Gyao!で無料鑑賞可能だったので久しぶりに観てみた(無料は6月21日まで)。
いわゆる名作中の名作なんだけれど、映写機の描写が不正確ということで熱心な映画ファンからは評判が決して良くない本作。でも、普通の映画ファンからすればやっぱり面白いと思う。4番バッターばかりを揃えてホームランをガンガン打ちまくる野球と、微妙な駆け引きを存分に楽しむ野村野球と、どちらが良いか、という感じなのかな、と思う。
さて、久しぶりにこの作品を観て思ったのは、「そういえば、次に観るときは完全版を観ようと思ったんだった!」ということ。今回観たのも通常版(笑)。完全版はエレナとの後日談などがあって、これまた賛否両論。語り過ぎなのか、舌っ足らずなのか、一体どちらなんだろう、と思いつつ、ずいぶん長い時間が経ってしまった。ただ、この作品は通常版であっても十分に面白いと思う。
導入、背景をたっぷりと描いて、真ん中で端折られているのは室生犀星の「ふるさとは遠きにありて」とか、中島みゆきの「ホームにて」の世界。そして最後に後日談を描いているわけで、その中にきちんと恋愛までも盛りこんで、2時間の映画で良くぞここまで描ききったな、と思う。
一つの定番。そして、今度こそ完全版を観るぞ、と固く心に誓った。評価は☆3つ。