離婚が普通になった時代、親権のありかが複雑になったおかげで、家族関係が一層ややこしくなってきているようだ。そんな米国の現状を切り取ったようなヒューマンドラマ。
出てくる人たちは弁護士だったり、お医者さんだったりと、社会的な地位は結構上の方の人たち。でも、彼らは不倫したり、ヒステリーを起こしたり、子供に当たったり、セックス依存症だったりと、あちこちに欠点を抱えている。そんな中に巻き込まれた子供は変に生意気で、巧妙に嫌がらせを仕組み、大人たちの神経をささくれ立たせる。お父さんに反発した娘が今度は継子に反発されて、という感じで、なんか人間って進歩がないよね、というのをゆったりと見せてくれる。
出てくるのがニューヨークだけ、カーチェイスもなし、という映画だけど、なんというか、医者が弁護士に、個人的な確執を超えて真相を話すあたりは迫力があって凄い。
ナタリーはこの映画で製作総指揮もやっているわけで、ブラック・スワンでのオスカー、結婚やら出産やらのプライベートと、充実しまくってますね。でも、この映画、いつ撮ったんだろうと思って調べたら、2009年だった。時間、かかりすぎ。
ビデオでも良いと思うけれど、映画館で観ても良いかな、と思う。評価は☆2つ。
余談ですが、僕が見てきたセントラルパークのスケートリンクはこんな感じでとても繁盛しておりました。