ホラー映画ってあんまり好きじゃないので滅多に見ないんだけれど、試写会のチケットを貰ったので観てきた。
ホラー映画って、音でグイグイ引っ張っちゃうものなんですね。いかにも不快になりそうな、不協和音がなりっぱなし。その上で、「じゃー――−−んっ!!!!」みたいな馬鹿でかい音がなる。画面が暗いから良く見えないんだけど、「えぇっ!!!」みたいな?一昔前のお化け屋敷みたいって言えば良いのかな。明度と彩度を落とした画像も雰囲気を出していたけれど、主役は音。
海外と日本のお化け映画の違い、みたいなのが良くわかる。日本だと、お化けは動かない(瞬間移動はする)けれど、あちらのはすばしっこい。日本は顔が蒼いけれど、あちらは赤い。こちらは恨めしそうだけど、あちらは笑顔。
ストーリーは「ポルターガイスト」みたいな感じ。引越しを契機に子供がおかしくなっちゃって、それを助けるために霊能者がやってきて・・・・と。
以前はお前がやったんだろ、今回もお前が行け、とか、戻ってくるのがそんなに大変なら、まずはこちらの世界で家まで行け、とか、ちょっと突っ込みたくなるところもあった。
なんか、頻繁にびっくりさせられるし、気持ち悪いし、ぞわぞわするし、「瞬きと効果音だけでこれだけ気持ち悪くできるんだ」と、製作サイドの手腕には驚かされる。色々と「なるほどねぇ」と感心させられる。ストーリーなんてないのと一緒ってくらいに何もないけれど、どうせならもっとなくても良かったと思う。後半はストーリーの部分でちょっとテンションが落ちた。
insidiousなんて単語は知らなかったけれど、「狡猾な」とか、「ずるい」みたいな意味らしい。
評価は☆1つ。でも、お化け屋敷でドキドキしたい人には結構良いと思う。