2011年10月07日

Rise of the Planet of the Apes(猿の惑星:創世記(ジェネシス))

ape


予告編を観ていたら面白そうだったので早速観てきた。

悪くない。特撮はチンパンジーな方々がときどき重力の法則を無視してフワッと浮いちゃうのはどうかと思ったけれど、その他は結構良い感じ。表情も良く出ている。

ただ、まず最もいただけないのはウイルスの設定。最初のALZ112が普通の投薬タイプだったのに、二つ目のALZ113が空気感染タイプになっているのがそもそも謎だし、そんな空気感染するような致命的ウイルスであればバイオセーフティレベル的に絶対にBSL4のはずで、冷蔵庫にしまっておくわけがない。もちろん、サルが簡単に入手できるわけもない。また、そのアンプルを開けたら水蒸気が出てくるのも謎。そりゃぁ、観ている人間にわかりやすいように、ということだろうけれど、あまりにも幼稚な演出だ。サルの知能はアップするのにヒトは死んじゃう、しかも呼吸器に影響が出るというのも意味不明。このあたり、もっとしっかりした設定にしたら面白かったのに。

前半は凄く良い感じで進んでいたのに、霊長類センターみたいなところに移ってからは一層現実味がなくなってしまい、「お前ら、銃とかほとんど見たことないんじゃないの?警察とか知ってんの?『死』の概念だってないんじゃないの?」と突っ込みたいことはてんこ盛りになってくる。

「猿の惑星」に続く物語として遺伝子操作されたチンパンジーがいた、という初期設定は抜群に面白かったのだが、「猿の惑星」の旧シリーズの立場はなくなってしまった。

どうでも良いけど、ハリポタの登場人物で最初に他の映画で見つけたのがマルフォイだったとは(笑)。

関係ないけど、原作にない「創世記」という単語を使いつつ、「ジェネシス」とよみがなをふるあたりに自作自演な感じがしてちょっとセンスを疑う。あと、字幕は戸田奈津子センセイです。

評価は☆2つ。

この記事へのトラックバックURL

この記事へのトラックバック
人間の都合で高い知能を持ってしまったチンパンジー、シーザーが人間に絶望し、反旗を翻すまでの新しい『猿の惑星』誕生秘話。 人類の衰退も旧作の核戦争ではなく、違う原因が用 ...
『猿の惑星/創世記』【トクサツ(?)な日常】at 2011年10月07日 23:57