2011年10月24日

「体に良い食品」と幸運を呼ぶツボ

「このはんこを使うと幸運になります」「この壺をこの方角に置くと幸運になります」などなど、霊感商法は枚挙に暇がないけれど、「納豆は体に良い」みたいなのもそれと何ら変わりがない。もちろん、「二日酔いにはウコンが効く」も、「有機野菜は体に良い」も、どれもこれも一緒だ。「残留農薬が心配」とか、「保存料が体に良くない」みたいな話も良く聞くけれど、そんだけ危ないものに囲まれている日本人の平均寿命が世界的に見てずっとトップレベルってどういうことよ、と。

もうね、テレビとかの「これが体に良い」という情報に躍らされるのも、そろそろ大概にしておけ、と思う。「薬膳」とか、一回食べたくらいじゃ何にもかわんないから。

太りすぎるな、痩せすぎるな、飲み過ぎるな、バランスの良い食生活を送れ。その上で、どうしても不足する栄養素があるならサプリで補給しろ。これでほぼほぼFAでしょ。

え?日本だって寿命に地域差があるじゃないかって?確かにそうだけど、地域差はこの7、80年で随分となくなってきている。地域別の寿命についてはこんな検討もあるけれど、

「青森県と長野県」平均寿命の地域格差

性・年齢・疾患別にみた寿命延長への寄与に関する地域格差 : 高齢者を中心に

とりあえず誰も「納豆を食べているから」とか考えてないから安心するように。

「これ、体に良いんですよ」みたいな話は科学的にはほとんど全て眉唾だから。論文探したって、まともなものは見つからないもん。逆に、食べ過ぎると良くないものは色々あるけれどね。「体に良い」とか、もうほぼほぼ営業トークか、その受け売りだから。そりゃぁ、肉屋が「バナナは体に良いから一日一本食べたほうが良いよ」って言うなら多少は信用できるけれど、八百屋が言うなら全然説得力がない。他の飲食も全部一緒。自分が売っているものを「体に良い」とか言ってるのは信用すんな、と。

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