2011年11月27日

折り紙恐るべし

僕が東工大の学生だった頃、建築学科には茶谷正洋さんという有名な先生がいた。東工大の建築学科はその道では当時結構有名所だったみたいなんだけれど、この先生は僕たちに「折り紙先生」と呼ばれていた。折り紙ばかり折っている変わった先生、という意味だ。ところがこの折り紙、心筋梗塞の治療用のバルーンを小さく畳む方法とか、宇宙探索用のロボットに機材を畳む方法とか、要はスペースが限られている場所に効率的にものを収納する、みたいな場面で大活躍するらしく、たかが折り紙と馬鹿にできなかったりする。さて、その折り紙のハイエンドの一つがこれだ。

Orist 東京大学 折紙サークル
http://orist.tiyogami.com/

今日までやっている駒場祭でも何か出しているようだが、ウェブでも作品を見ることができる。「え?こんなの、一枚の紙で折れちゃうの?」というものばかり。

origami


ということで、折り紙の世界とはどうなっているのか、とちょっと調べてみたら、前川淳さんという人に行き当たった。以下、ぐぐる様の画像検索結果。

前川淳(ぐぐる画像検索)

さらに調べると、「不切正方形一枚折り」という基本的なジャンルがあるようで、その一例としてこんなサイトを発見。

折紙作家のファンタジア
http://www.h5.dion.ne.jp/~origami/

例えばこんな感じで折り目まで図示されていたりして。
「スワン・ドラゴン」
http://www.h5.dion.ne.jp/~origami/swan_dragon.html

これが2004年の作品だそうで。

そして、このサイトのリンク集を見てみたら、折り紙作家って凄くたくさんいるんですね。

リンク集
http://www.h5.dion.ne.jp/~origami/link.html

しかしまぁ、個人的に評価が高いのはこちらであったりして、

牧瀬紅莉栖
http://takedaorigami.web.fc2.com/gallery/kurisu.html

これは最初に紹介した東大の折紙サークルに所属している武田直樹さんのサイトに載っていたもの。このコメントが素晴らしい。

胸とネクタイの折り出し方が個人的なポイント。
胸が本物より大きめなのはそのあたりの都合です。


折り紙恐るべし。


追記
zapaさんから「ここにもあるよ」って教えていただきました。

ボートレース江戸川に行ってきた2-アートツアー体験-
http://zapanet.info/blog/item/2258

製作期間3年半って・・・。一生のうちに20個も作れない勘定ですよ。

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