3年ぶりに日本に戻ってきたクラブワールドカップの決勝戦。意外と寒くなくて、快適に観ることができた。
フォワードを固定しないポゼッションサッカーのバルサに対してゾーンディフェンスのサントスがどこまで通用するか、というのが見所だったのだが、前半始まってすぐに「あぁ、これはちょっと、時間の問題だな」という印象。
両サイドをえぐられることを承知の上で、中央に寄せたサントスのゾーンディフェンスだったけれど、ちょっとバルサのレベルが高すぎた。中央に寄せたゾーンはレアルやイタリアの上位チームがバルサに対するときに採る作戦だけど、これを採用してバルサに対抗するためにはフィジカルに優れるセンターバック2枚と、奪ったボールを素早く確実に前線へ運ぶオフェンシブハーフ、そして、少ないチャンスを確実に決める精度の高いフォワードの3要素が必須になる。これらの点で、今日のサントスはレアルよりも劣る感じだった。
前半で勝負あり。観ていても7−3でバルサがボールポゼッションを握っている感じで、ほぼサンドバッグ状態だった。試合前から「史上最高レベルのポゼッションサッカーが展開される」と予想していたけれど、まさにそのとおりだったと思う。ガンバとか、サンフレとか、あるいは日本代表もだけど、ポゼッションサッカーを目指すチームには、これ以上にないお手本だったと思う。