壊れる製品、他社の物真似・・・ソニーはこんな会社じゃなかった
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/34716
同意する部分も少なくないけれど、「それは違うんじゃないの?」という部分も少なくない。
「ソニー製品には高品質で壊れないイメージがあった」と編集担当者に話した
いや、僕の時代にはもう「壊れない」なんていうイメージはなかったですよ。僕が生まれて初めて買ったソニー製品はウォークマン2だと思うけれど、ウォークマンだけで3回、ディスクマンも3回買っていると思うので、それだけ壊れたということ。今、うちに置いてあるプレステ2も壊れているし、アイボも調子が悪い。ソニー製品に対して、「壊れない」などというイメージはない。
50代以上の全員が賛成した。
つまり、40代と50代の間にギャップがあるということ。以下、2ページに渡ってソニータイマーに関する説明なので、スルー。
ソニーのパソコン事業を評価する向きもある
VAIOに関して言えば、高いだけで、不要なアプリ満載、買ってきた直後からまともに起動しない、というイメージがある。VAIOを買ってきて一番最初にやることは、不要なアプリの掃除である、みたいな。薄っぺらいところはちょっと所有欲をくすぐられるけれど、PCは見た目以上に性能が要求されるので、ちょっとどうなのかな、と。あと、ポイントは充電池の持ちの良さ。でも、もう何年もVAIOを買ってないので、今のVAIOがどのくらい電池が持つのかはわからない。
「画期的なものをつくる」というイメージもあった。それも、50代以上が持っていたもののようだ。
このイメージは僕も持っている。ウォークマンのあとも、ディスクマン、アイボ、プレステぐらいまでは面白いものを作っている印象があった。でも、そのあたりで終了かな。
当時のソニーがすでに画期性を失っていたのは、ウォークマンの発売については社内から強い反対があったことでもうかがえる。出してみたら消費者が敏感に反応したので、ソニーは慌ててテコ入れをした、というのが実態である。
これは結果論で、暴論だと思う。他のメーカーは、「テープレコーダーにヘッドホンをつけた“だけ”の製品」で“すら”出せなかったのだから。ウォークマンを世に出したことについては物凄く高く評価されるべきだと思う。
同じようなものをソニーがつくっても、ウォークマンと同じものを他社がつくった時のように、見向きもされない。
それは、製品の質じゃなくて、iTunesに匹敵するプラットフォームを構築出来なかったから。ハードだけじゃだめ、という時代に乗り遅れたということであって、ハードの魅力がないのとはちょっと違うと思う。例えばiTunesに対応できるポータブルプレイヤーを出すことができるなら、結構売れるんじゃないだろうか。
「様子を見て、今のブームが本物ならば、出します」
これは酷い(笑)。これが本当なら、もうソニーは終了。
パソコンやポータブルオーディオではアップル。デジカメならリコー。ゲームなら任天堂。かつてソニーが果たしてきた役割を代替したメーカーがどんどん出てきてしまった。ピュアオーディオなどは業界そのものが縮小しているし、テレビは過当競争で利益が出ない。あとはどこに付け入る隙があるんですかね?やっぱり、洗濯機や冷蔵庫?
記事には色々と同意できない部分があったけれど、「ソニーはこのままではもうダメ」という結論には同意します。