2012年03月25日

オトナの実験「パスタを茹でるのに塩って必要?」は本日開催!!

日の出テレビ「総統閣下はお怒りです」からスピンアウトした特別企画第一弾、オトナの実験「パスタを茹でるのに塩って必要?」は、本日、大手町のビストロリヨンさんの全面協力によって開催されます。夕方、17時からスタート。

#残念ながら、ネット中継はありません。

23日の放送で科学的なところには触れましたが、その後のタレコミも含めてまとめると、おおよそ次のような感じです。


◯動機その1:塩味をつけるため 

>味付けの目的であれば、茹でた後に塩をまぶしたほうが良い。内部まで塩を入れたいなら、うどんやそうめんのように、製造段階で入れてしまた方がずっと効率的。


◯動機その2:沸点上昇によって茹でる温度が上昇する

>沸点上昇の効果はごくわずかである。1リットルに1モルの食塩(58.4グラム)を投入しても1.03度しか上昇しない(水は1モルの溶質あたり0.515Kだけ上昇する。また、1モルの食塩は溶解して2モルのイオンになる)。沸点上昇の高い温度が期待できるほど投入したら、しょっぱくて食べられない。また、沸点上昇の効果よりも、台風が来た時の気圧の低下や、標高の高い地域などによる沸点の低下の方が影響が大きいのではないか(約300ヘクトパスカル気圧が低くなると、沸点は10度低くなる)。「今日は台風だからパスタがまずい」「あそこは標高が高いからパスタがまずい」という意見はあまり聞いたことがない。


◯動機その3:塩析効果により、パスタがしまる

>塩析とは、タンパク質などの高分子は高濃度の塩の溶液には溶けにくい、という性質を利用したもの。たとえば、石鹸を作るときに利用される。塩析によってタンパク質の溶出が変化するためには、かなりの塩濃度が必要。石鹸の場合、加えるのは通常20%前後の食塩水。これまた、しょっぱくて食べられないと思う。そんなに硬いのが良いなら、茹で時間を短くすれば良い(実際、僕は9分指定のところ、8分で茹でている)。


◯動機その4:グルテンに対する化学的効果

>グルテンは塩があると化学変化を起こして固くなる、という説がある。数%程度の塩濃度でこのような効果があるとは考えにくいが、調べた範囲では、この効果に対する情報はポジティブ、ネガティブともに見つけられなかった。


放送では、1時間3分30秒ぐらいから言及します。



Video streaming by Ustream


さて、科学的には「おかしくない?」という説ばかりの「塩使用」ですが、実際に食べてみたら全然違う、ということであれば、何か理由があるはず。でも、本当に違うの?実際に確かめてみようよ、ということで、レストランのシェフに塩あり、塩なしでパスタを作ってもらい、食べ比べてみます。

「興味ある!!」という方は今からでもぎりぎりエントリー可能なので、このエントリーのコメント欄、僕のツイッター(@Amidalachan)、Facebookのイベント告知(http://www.facebook.com/events/197315107038773/)などを利用して、参加希望表明をしてください。ギリギリで、15時まで大丈夫です。

お時間の許す方は、ぜひご参加ください。あ、オトナの実験と称していますが、未成年のお友達でも大丈夫です。お酒は飲めませんが・・・。

場所:ビストロリヨン
 TEL 03-5204-8066
 住所 東京都千代田区大手町1-7-2 東京サンケイビル B1F
 交通手段 都営・東京メトロ「大手町駅」E1&A4出口直結
時間:17:00〜
内容:パスタ3種類について塩あり、塩なし、おつまみ、ワイン(白&赤)
費用:イベント分で3,500円/人、他の注文はご自由にどうぞ

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