知人に教えてもらい、翌週にある神奈川県のスキー大会と天秤にかけて、カーリングを選択。佐久まで行って一泊二日の大会に出てきた。
この大会、行く前から色々と暗雲が立ち込めていた。まず、「先着順」のはずなのに、申し込みをしてからずっと音沙汰がない。受け付けました、の一言もないのである。申し込み開始直後に申し込んだわけではないので、受け付けが通ったのかどうかもわからない。こちらから電話をかけても、電話も通じない(あとから聞いたら、17時以降は不通になるらしい。でも、それなら連絡先にその旨記述すべきである)。どうなってるんだ、これは、と思っていたら、大会の10日前ぐらいに「チーム名とスキップを連絡してください」というメールが来た。確かにチーム名はブランクだったのだけれど、それ以上に問題なのはスキップをどうするかで、うちのチームは「キャリア3年、しかも一年間に氷上に立つのは1、2回、多くても5回」という僕と、あとは全くやったことがないズブの素人が2人の合計3人だった。スキップをやるような人間などいないし、それ以前に、本来4人1チームなのに、3人しかいないのである。そこで、「3名しかいません。誰か追加する必要があれば連絡願います」と返信したのだけれど、「了解しました」という返事が来たっきりで、また全く連絡がない。仕方なしに大会3日前にもう一度、「メンバーが足りないのはどうしたら良いですか?」とメールすると、二日開けて大会前日に「じゃぁ、もう一人探してください」とのメールが来た。そんな、長野県一泊二日の旅行に、前日になって人を探せって、どういう了見だよ、という感じである。しかも、大会参加費はチーム単位で3万円。4人なら一人7,500円のところ、3人なら1万円である。
そういうわけで、僕たちはかなり悪い(というか、最悪の)イメージを持ちつつ、長野に向かった。
いつもどおり(笑)、連絡関連のメールをプリントアウトしてあちらと喧嘩しても良かったのだけれど、スキーの予定をキャンセルしてまで長野に来ているし、同行の女子2名はわざわざ栃木から来ているし(とはいえ、時間距離は僕と大して変わらないのだけれど)、窓口になった係がいい加減だっただけで他の人達は悪くないかも知れず、モヤモヤしつつも受付をし、人数が足りない分は協会から助っ人を頼むことにした。いつまでも引きずっていても仕方ないので、「割高の分、目一杯教えてもらって、その分を回収してやれ」と気持ちを切り替えた。
大会の前には約90分の初心者講習会があったのだけれど、「では、カーリングをやったことがない方は挙手願います」という問いかけに手をあげたのは50名前後のうち、我がチームの2名だけ(^^; 始めてから5年以内という条件だったんだけど、氷上に立つ日数が多いみたいで、実力差は歴然。だって、こっちは石を投げるのもやっとで、ブラシで掃くのもままならず、というメンバーが2名である。それから、これまでずっと言われたとおりに投げて、言われたとおりに掃くだけだった僕がスキップなんだから、大ベテランが1名助っ人に入ってくれてもどうしようもない。指示を出す側も未熟だし、その指示に従う方も未熟なので、にっちもさっちもいかないのである。
とはいえ、つまらなかったかと言えばそんなこともなく、助っ人に入ってくれたお二方(初日と二日目で別の人だった)にはとても親切にしていただいたし、他のスタッフの方々も色々とアドバイスしてもらって、4試合を楽しくこなした。カーリングはコースと強さと両方を加減しなくてはならないけれど、初心者2人は頑張ってもやっと標的に届く、ぐらいの状態だったので、強さを加減する必要がなく、コースだけ何とかすれば良かったのが大きかったと思う。おかげで、全試合ゼロ敗ということにはならなかった。戦績はといえば、最初の4チームでの総当り戦で1勝2敗の同率2位、同点決勝で負けて、下位トーナメントにまわり、その初戦で敗退して全12チーム中11位だったけれど、まぁ、メンバーを考えれば妥当なところ。というか、1点取れれば御の字というところで1勝できちゃったことが凄かったと思う(もちろん、助っ人の力によるところが大きいのですが)。
2日目の午前中で早々に敗退が決まってしまい、女子2名は長野の親戚の家に、僕は睡眠不足を解消しつつ、のんびり東京へ戻りましたとさ。