2012年05月03日

久しぶりに麻雀をやった話

久しぶりに麻雀をやった。

学生時代にやっていたルールと大きく違っていたのは東風戦だったこと、赤があったこと、チップありだったことの3点。チップは一発と裏ドラでもらえる。ツモって裏ドラが乗ると、他の3家から一枚ずつチップがもらえる。

僕は今まで東南回ししかやったことがなかったこともあって、どういう感じになるのか、最初の数時間は様子を見ることにした。

10時間の長期戦(1勝負30分程度)と決まっていたので、前半の、さらに最初のうちは勝負を無視して、今回のルールの傾向をつかむことにした。大体4回ぐらいやったところで、勝負の傾向はわかった。

やってみてわかったことは、3,900程度の手をあがっただけでかなりのリードになることと、チップが完全に運次第でコントロールが難しいということだ。東風戦だと、連チャンがなければ4回で終わってしまう。加えてアリアリだったので、物凄い短期決戦になる。

ここまでを調べるために、マイナスが70ぐらいになったのだけれど、このくらいなら2回トップを取れば取り返せる。

他の3人のメンツの癖を見ていると、ほぼ全員がテンパイ即リータイプ。つまり、チップを重視していた。ここで僕も同じ戦略を取ると、単なるめくりあいになってしまう。そこで、僕はチップを完全に度外視し、アガれるときはさっさとアガる、他家の手が早い時は安牌を貯めこむ、他家には絶対に振り込まない、勝負しない、という方針に決めた。何しろ、こちらは表ドラや赤頼みのクイタンが主なので、リーチ裏3などにやられたら一発で終了してしまうのだ。あしたのジョーの力石戦みたいなもので、一発を食らってしまうのは絶対に避けなくてはいけない。

「クイタンなどの早い手作り」と「リーチ&チップ」の対抗戦になったわけだ。

方針が決まってしまえばやることは簡単で、とにかく安手で他家の親やリーチをキックしまくって、「のんびり手作りをしている暇はない」というプレッシャーを与え続けた。他のメンツはテンパイしたら基本的にリーチなので、パンチもよけやすい。おかげで、場はかなり安い手が主流になって、マンガンなどはほとんど出なくなった。みんなが役を狙わなくなったので、気をつけるのはドラ、裏ドラ、赤だけになった。このあたりの場のコントロールはかなりうまく行ったのだが、やっとペースがつかめたかな、と思った時には、約束の10時間が経過していた。結果を計算してみたら、得点ではマイナス13だったものの、チップで大量失点して、トータルではマイナス43になっていた。

うーーーーん、チップは難しいなぁ、と思いつつ、焼肉でも食べに行こうかと思っていたら、なんと、延長線のオファーがあって、さらに6時間程度やることになった。そこから先の順位は1、3、2、3、1、2、1、3、2、1、4、2で、1位4回、2位4回、3位3回、4位1回という成績だった。後半戦だけ見ればトップ。ちなみに、僕とは全く逆の、ノーガード戦法で来たA氏は3、1、4、4、2、3、3、1、1、3、1、1で1位5回、2位1回、3位4回、4位2回という成績だった。チップを入れて後半戦のトータルを計算すると僕のほうが若干上だったけれど、ほぼ同じ成績だったと言える。A氏は前半戦も同じように勝っていたので、全戦トータルではA氏が僕よりも150点ぐらい良かった。

僕たちのような競技色の強い麻雀をやっていた人間にはなかなかハードルが高いルールだったけれど、やってみれば対応はそれほど難しくない印象だった。「何切る」みたいな場面では僕はノーミスなので、25%以上の確率でアガることができる。特に安手でキックするのには慣れているので、アガる確率はもっと上昇する。結果として、リーチ宣言牌でアガることを何度も繰り返す状況になった。これは好循環で、「のんびりしているとやられる」→「手を作れなくなる」→「でも、リーチはかけたい」→「泣きタンにキックされる」→「あせる」のデッドロックに陥らせることに成功した。ただ、僕たちはやはり打ち手のスタイルを分析するのにそこそこ時間がかかってしまうので、相手を見ずにブンブン来るタイプとは、最初のうちはどうしても分が悪い。また、チップの分は確実に得点で稼いでおく必要があって、そこにも難しさがある。今回は長期戦で助かったと思う。

一番残念だったのはめぐり合わせの都合で僕がAさんの上家に着くケースがほとんどなかったこと。対面だとコントロールは不可能だし、下家だと連チャン阻止はそこそこできるものの、手作りの妨害は難しくなる。上家にいればもっと場をコントロールできたかも知れないなぁ、と思いながら帰宅した。

ところで5年ぶりぐらいに雀荘に行ったけれど(あるいはそれ以上かも?)、全自動卓の妙な進歩に驚いた。勝手に牌が配られていて、ドラまで表示される。サイコロなど振る機会がない。これが「すげぇ便利」というわけでもなく、どちらかと言うと「かえって迷惑、余計なお世話」という感じではあった。イカサマ防止には良いんだろうけれど、仲間内でやる麻雀でイカサマもないだろうし、やっぱり毎回毎回サイコロを振りたい気がする。

あと、タバコの煙を吸い取るような灰皿はまだできないのかなぁ。

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この記事へのコメント
場のコントロールなんてできるんですか?
Posted by ちょいみ at 2012年05月04日 18:04
> 場のコントロールなんてできるんですか?

できます。全ての方向にできるわけではなく、またやりやすいメンツとやりにくいメンツはあります。あと、交通事故が発生して全部パーになることもあります。

幸い、このときはそういうアクシデントは一切起きず、きちんと思った方向へコントロールできました。
Posted by buu* at 2012年05月07日 18:41