2012年07月22日

こんな日本で子供を産む気になるのは大企業の社員と公務員ぐらいだろ?

ちょっと前に「高齢化対策に対する少子化対策の相対的割合と出生率」というグラフが出回っていた。これは湯原淳平さんが作ったもの。

shusshoritsu


このグラフ、その3年前のグラフもあって、そのときは日本よりも劣悪な国としてギリシャとイタリアが挙がっていた。最新版はイタリアが改善されて、ギリシャはデータがない。ともあれ、日本が先進諸国の中で極端に老人優遇、少子化対策に無策な国であることは間違いがない。お年寄りを物凄く大切にするとどうなるのか、非常にわかりやすい実証実験が展開されているわけだ。

#とはいえ、このグラフも「相関関係はあるものの、因果関係は不明」という、いつものアレなんですけどね(笑)。「関係ありそうだなぁ」とは思うけれど、本当に関係があるかどうかはもっと突っ込んだ調査が必要です。

他にも日本には年金問題という若年層からの搾取問題が棚上げされていて、(普通の勝ち組の子供ではない)若者は全く幸せになれる展望がない。

ただ、僕は東工大〜三菱総研〜理化学研究所〜経済産業省〜ベンチャーというキャリアパスのため、大学のスキー部の友だちを含め、身の回りに大企業の社員や公務員という、いわゆる勝ち組が山ほどいる。むしろ、そっちの方が多いくらいで、僕は異端の部類である。彼らの特徴は押しなべて早婚で、子沢山ということである。大学時代のスキー部仲間は東大、東工大、一橋、神戸大などだが、彼らはほとんどが複数の子持ちで、独身はほとんどいない。理研にはそれほど仲良しがいなかったのだが、経産省周辺も複数の子持ちばかりである。

つまり、今の少子化をなんとかしようと思ったら、勝ち組にどんどん子供を産んでもらうのが良い。引き続き、子作りに励んでいただきたい。勝ち組なら、いじめにあうこともないだろうし。まだ嫁さんが40歳ぐらいの勝ち組の皆さんは、どんどん子供を産むのが良いと思う。そのうち勝ち組の子供同士でもパイの取り合いが始まるだろうけれど、それはまぁ良いじゃないですか。

この記事へのトラックバックURL