吉原炎上
どうも十分に楽しめなかった印象がある「吉原手引草」をもう一度読もうと思って、その前に「吉原炎上」を観てみた。
美術にお金がかかっていて凄いなー、とか、いくつかの場面で滅茶苦茶演出に力入ってるなーと思ったけれど(っていうか、入りすぎ(^^;)、脚本の方はどうなんだろう。周辺の事情を詳細に描くことによって名取裕子演じる主人公の状況を浮き彫りにしていきたかったのかも知れないけれど、それにしても彼女の心の動きがいまいち不明確で、どうしてそうなっちゃったのかなぁ、などと疑問に思ってしまう。というか、準主役の女性たちのインパクトが強すぎる。途中から名取裕子はすっかり狂言回しになっちゃう。
本来の目的だった「吉原を知る」というのは十分に果たせた。町の雰囲気とか、花魁道中の様子とか、やっぱり実際に映画で観ると、理解度が格段に向上する。これできっと「吉原手引草」もさっくり読めると思う。
評価は☆2つ。
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