2012年11月20日

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q

クリエイターというのは、期待の一段か二段上に行ってなんぼのもの、という意識があるのかも知れない。庵野監督もそんな感じなのか、僕が期待している物語よりも14年も先に行っていた(^^; スターウォーズのエピソード1と2の間でも10年だったから、かなり先である。

エヴァの世界観をきちんと理解した上で、さらに詳細に設定を記憶しているなら、あぁ、空白の14年間にはこういうことがあったんだろうな、などと推測できるのだけれど、いい加減に観ているとさっぱりわからない。ヒントは、前回の使徒が第10使徒で、今回の使徒が12とか、13だったというあたりだと思うのだけれど、細かいことは置いておく。とにかく、ミサト、アスカ、シンジ、ゲンドウあたりの人間関係は激変していて、全く違う物語になっていた。

それで、この映画、アニメとしてはちゃんと成立していて、それなりに楽しめると思うんだけれど、当然、エヴァに関するベース(人間関係とか、ATフィールドとか、インパクトとか)が観る側に存在している必要があって、それがある人間がこれを観るとどうなのかな、と。これって、エヴァなのかな?ってか、序と破の立場は?

イスカンダルから戻ったところでヤマト終了。ヤマト2が始まったら、古代とデスラーが手を組んでいて、敵は島とクローンで蘇ったスターシァだった、みたいな。

ルパンと次元が逃げて、銭形がクラリスに「あなたの心です」と言って終了。カリオストロ2が始まったら、銭形は不二子と組んで盗賊に、クラリスは五ェ門と結婚していて双子のママ、ルパンは牢屋の中で、FBIに雇われた次元が超A級国際テロリストとして銭形を追っている、とか。

ただまぁ、「すっ飛ばされた14年間に何があったのか」をひとしきり語る奴とか、「また庵野か」と激怒する奴とかが大量発生しそうなあたりはやっぱりエヴァなのかな?それで、みんな次もやっぱり観ちゃう、とか。それだけじゃなくて、もう一回観ちゃうとか(笑)いや、その前に、ツタヤに行って、序と破を借りてくるんだよね。え?お前もだろうって?大丈夫、僕は両方ともDVDで持っているので(^^;

やっぱり、エヴァはエヴァだったな。

#ところで、どうして突然Pixarの真似事を始めたんだろう。本編の尺が短かったからかな?別に良いけど。

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