2013年05月26日

邪悪なハンコ屋 しにものぐるい

そもそもの始まりは、ラーメン本を書くことになったことだ。池袋編を書いて、次に山手線編を書くことになった。それで、普段はあまり行かない日暮里や西日暮里、千駄木などにでかける機会が増えた。

ラーメンばかり食べていると、甘いモノが食べたくなる。それが冬だと、かき氷が食べたくなる。寒い時にかき氷?と疑問に思うかも知れないが、大岡山の駅前にあった風月堂に夏から後輩のスキー部部員をひきつれて毎週水曜と土曜にかき氷を食べ続け、最終的に通年営業に追い込んだ実績のある僕である。かき氷は夏だけの食べ物ではなく、むしろ冬の方が美味しいというのが持論である。

ということで、日暮里の「ひみつ堂」に行く機会が増えた。

ひみつ堂のそばには、病気にかかっていると思われる猫がたくさんいるらしい。こいつらを見てみたいな、とかねがね思っていたので、ひみつ堂でかき氷を食べた帰りに、猫を探してみた。と、探すまでもなく、谷中銀座の入り口で大量の猫がひなたぼっこをしていた。

うむ、やはり猫にはひなたぼっこが似合うな、と思っていたら、安寧を貪る猫の群れに3歳ぐらいの子供が突入した。猫達は予想外の襲撃を受けて四散した。その一匹が、商店街の方に走っていったのである。そして、その猫の行方を追った視線の先に、Tシャツ屋があった。僕はTシャツが大好きなので、ちょっと気になって、店の中に入って、商品をつらつら見てみた。ちょっとおもしろい柄だなぁ、と思うと同時に、谷中銀座をぶらぶらしたら、もっと興味深いものがあるかも知れない、と考えた。それで、谷中銀座をさらに先に行ってみた。すると、件のTシャツ屋の柄と同じような絵柄のハンコ屋を見つけた。それが、邪悪なハンコ屋、しにものぐるいと僕との邂逅である。

ただ、そのハンコ屋はかなり混雑していた。僕は行列が嫌いなので、「うーーーーん」と思っていると、店内に「オンラインショップあります」という貼り紙があるのを見つけた。それで、帰宅後にオンラインで注文した。完成したハンコがこれである。

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このハンコ、インクが交換可能だが、最初のインクで5,000回も押せるらしい。インクの交換は10回ぐらいできるようで、都合50,000回も押印できるようだ。まさに、一生モノである。

邪悪なハンコ屋 しにものぐるい
http://www.ito51.com/




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