モネ・ゲーム
GAMBIT(手始め)という原題がなぜモネ・ゲームになってしまったのかが良くわからないけれど、それを除けば気楽に楽しめる映画である。
詐欺を扱った映画は観客をどうやって騙すのかがポイントになるけれど、主軸になっている仕掛けは途中で察しがついてしまうのが勿体ない。とはいえ、スッキリしたオチは評価できると思う。
面白かった登場人物は日本語の通訳で、「馬鹿な日本人を演じて騙す作戦大成功!」とか、超ジャパニーズイングリッシュ(発音が)で盛り上がるところが大爆笑。このあたりについて詳細を書くとネタバレになるのでここでは書けないけれど、この演出は日本人じゃないと楽しめないと思う。かといって、英語が全然できない日本人が観たら「日本人蔑視だ」などと顔を真っ赤にしそうで、それはそれでちょっと心配である。
90分と短い映画なので、あんまり構えずにちょこっと観に行けば楽しめると思う。英国王とか、スネイプとか、過去の有名作品の役者さんが活躍しているのも楽しい。
評価は☆2つ。
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アランリックマンは、声がいいですね。
> アランリックマンは、声がいいですね。
スネイプの印象を維持するためか、映画にはあんまり登場していませんでしたが、声だけの出演は何度かありましたよね。もちろん、教えてもらうまで気が付かなかったけど(笑)。
レビュー拝読しました。
この場合はgambitは「捨て駒」ぐらいの意味ですね。
そうするとあの人物のことを指していることが分かります。
> そうするとあの人物のことを指していることが分かります。
この映画は「泥棒貴族」(原題Gambit)のリメイクです。泥棒貴族ではターゲットは絵画ではなく仏像でしたが。Gambitが指しているのは人じゃなくて絵のことだと思います。
(原題Gambit)を意訳すると「損して得取れ」って感じになってネタバレリスクあげるから邦題変えたんじゃないかと思うんですがどうですか?
gambitという単語の持つニュアンスをネイティブ以外はわかりにくそうなので見終わった後にそういう事かってなる日本語あてるの難しそうだし
題名に色々かかってて意味があって良い原題だと思う
> (原題Gambit)を意訳すると「損して得取れ」って感じになってネタバレリスクあげるから邦題変えたんじゃないかと思うんですがどうですか?
さぁ?意図はわかりませんが、「The Sting」が「スティング」で通用しているので、「ガンビット」でも全然問題なかったと思います。「泥棒貴族」もなんだかなーですが。