2013年10月18日

うめもと

以前、鬼子母神にあった梅もとが二度目の移転で麦田があった場所に来たので、食べてみた。ちなみに、以前、鬼子母神にあった時の評価はこんな感じ。

梅もと
1999.7.30
麺は中ぐらいの太さの縮れ麺。ややコシが弱めで、スープの絡みも今ひとつ。平凡な麺で、特筆すべきものは見あたらない。スープは豚骨トリガラブレンドの醤油味。東京ラーメンとしては豚骨寄りで、生姜が効いている。味の方向性としては僕の好みだが、豚骨の脂のせいで味がぼけてしまっているのが残念。スープだけ飲む分には美味しい、という、東京ラーメンに良くあるタイプ。チャーシューはなく、豚の角煮が入ってくるが、これはスープとのバランスが良い。しかし、炭火で焼いたような独特の風味がスープに溶けだしてしまい、スープがそれを支えるだけの強さがないために、「雑味」となってしまっている。スープ至上主義者にとっては飲み干したくなるような「さっぱりしていて、味わい深い」なのかも知れないが、ラーメンのスープとして考えれば評価は低い。


以下、評価。

13_10_18_3375

名称:うめもと
種類:東京
場所:池袋
注文:ねぎ豚
評価:1/CBC
2013.10.18
コメント:スープは豚骨中心鶏ガラブレンドの醤油味。動物性の油の膜が厚く、ちょっと味がぼけているのが惜しいけれど、ショウガで方向を決めているところは悪くない。

麺はやや細めの縮れ麺。スープの絡みは良好だが、何しろ柔らかくてコシがない。明らかに茹ですぎだが、確信犯的に、こういう麺が美味しいという主張なんだろう。その点で僕とは方向が合わないし、今風でもないと思う。

チャーシューは馬鹿でかくて分厚い煮豚だが、肉質が良くないし、味付けもイマイチ、肉が焦げて苦味がでているのも問題で、食べるのがちょっと苦痛になってくる。また、肉の風味がスープに染み出しているのも残念。

同行者に浜塩ラーメンを食べさせてもらったが、このスープは醤油味スープよりも美味しく感じた。しかし、あの麺では、「もう一度」という気分にはならない。




とはいえ、古くから暖簾を守ってきたご主人が、昔と変わらぬラーメンを提供し続けているのは、それはそれで素晴らしいこと。単純に味だけで「食べる価値がない」と切り捨ててしまうのは野暮というものだろう。ラーメンだけではなく、時代感を含めて味わうのが粋なんだと思う。

余談だけれど、石神サインの店である。




店名 うめもと
TEL 03-3971-3858
住所 東京都東池袋3-7-7 イーストテラスビル 1F
営業時間 [火〜土] 11:00〜15:00 17:00〜21:00 [日・祝] 11:00〜18:00
定休日 月曜日

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