1997年の時点で中学生ぐらいになっていたら、誰でも知っている悲劇のヒロイン、ダイアナの最後の2年間を描いたもの。
誰もがその悲劇的な最期を知っているので、それまでの2年間の様々なエピソードをどんなに悲劇的に描こうとも、全く説得力がない。説得力がないというか、心に響かない。また、それに輪をかけて残念なのが、主演のナオミ・ワッツが実際のダイアナの美貌に全く追い付いていないことである。アップになるたびに、「ダイアナはもっと美人だった」と思ってしまう。ちょっと顎をひいて、上目遣いに斜めに見る仕草などは上手に真似ていると思うけれど、それすらも不自然に思えてしまう。しかし、じゃぁ、誰なら演れたんだ、と言われれば、全く思い当たる女優が見当たらない。それほどまでに、ダイアナは美人だった。
彼女の人生のラスト以上に悲劇的なエピソードがなく、実物以上に美しい女優がいない。これでは、作る前から失敗することは決まっていたようなものだ。なぜこんな映画を作ってしまったのだろう??
評価は☆ゼロ。全く見どころがない。