僕はこの手のゲームにはよっぽどのことがない限りお金を払わない主義なので、もちろんガンコンも無課金で遊んでいた。ところが、先日まで、無課金のユーザーも、コスト上限アップを経験することができた。運営者(バンダイ・ナムコ)の思惑としては、「無課金ユーザーも、コスト上限アップの快適さを経験して、課金して欲しい」ということなんだろう。実際にコスト上限がアップしてみると、戦闘の自由度は格段に広がった。今まで、色々と工夫してなんとか戦っていたのが馬鹿みたいだ。コスト上限は1アップするだけでも大きなアドバンテージなのに、それが5もアップするのである。これが快適でないはずがない。
そして、その快適な期間が、昨日終了した。その結果、どうなったのか。コスト上限は21に戻り、戦争は極端に不快になった。こんなゲーム、やってられるか。馬鹿らしい。
要すれば、バンナムの姿勢は「課金して快適に遊びなさい。そうじゃない人はさようなら」というものだ。
この辺に、ゲームデザインの失敗が感じられる。例えばパズドラなども課金ユーザー、無課金ユーザーが混在しているけれど、パズドラは無課金であっても著しい不利益というのは存在しない。無課金ユーザーは、無課金なりに楽しめる。ところが、ガンコンはそうではない。課金ユーザーと無課金ユーザーが直接対戦することになって、そこには明確な差別が存在する。無課金ユーザーが課金ユーザーに勝とうとするなら、物凄く大量の努力を投入する必要がある。その上で、コスト上限26と21の差は、ほぼ絶対に超えられない壁を作っている。「コスト上限アップ」のキャンペーンは、無課金ユーザーにそのことを、はっきりと体感させてしまったのである。
もちろん、少なくないユーザーが、「こんなに快適なら」と考えてバンナムにお金を払うのだろう。でも、僕はこのゲームにお金を払いたくない。ゲームデザインが未熟なのに、なぜお金を払う必要があるのだろう?
コスト上限アップキャンペーンを経験してみて感じたのは、
このゲームを楽しむためには1.ガンダムが好き、2.時間に余裕がある、3.お金に余裕がある、4.ゲームが好き、5.このゲームを楽しいと感じる、の5条件を全て満たしている必要がある
ということだ。そういう人たちもたくさんいるんだろう。でも、僕はそうではない。正直、待ち時間が長い上に長時間(平日は2時間を4回、週末は8時間(笑))拘束されるのは楽しさよりも負担の方が大きい。ゲーム性がイマイチなので課金する気にはなれないし、だからといってコスト上限に縛られて、戦場の後方でちょろちょろと戦艦を操って資源を拾い集めるだけのゲームを楽しむこともできない。
結論は、「そろそろ半引退状態になろうかな」ということである。
別にアカウントを削除する必要もないし、ほとんど独立した形で遊べるアクション・ゲームもあるので、そこだけをちょこっと楽しむぐらいにしようかな、と思っている。
これからガンコンを始めようと思っている人はあまり多くないと思うのだが、もし「やってみようかな?」と考えているなら、前述の5条件を満たしているかどうか、検討してみると良いと思う。ちなみに、コスト上限1アップのために必要な費用は一週間で50円、30日間なら150円である。コスト上限は普通5つ重ねがけするので、毎月750円ずつ、バンナムに支払い続けることになる。この金額自体は別に高額ではないけれど、それほど面白くないゲームに支払い続けるには、ちょっと負担が大きいというのが僕の考えである。