日の出テレビ「総統閣下はお怒りです」の視聴者の方に推薦していただいたので、BRで鑑賞。
人の心を持ったまま吸血鬼になってしまった青年の200年間を回想形式で描く、という内容。トム・クルーズの映画としては珍しく、登場人物の心の動きを丁寧に描いている。
トムはもちろんブラピもドラキュラを上手に演じているのだけれど、その二人を食ってしまう演技を見せるのが子役の女の子で、この子、今はどうしているの?と思ったら、「スパイダーマン」や「マリー・アントワネット」のキルスティン・ダンストだった(笑)。女性の子役は、「レオン」のナタリー・ポートマン、「ペーパームーン」のテイタム・オニールと、異常に良い演技を見せることがあるのだけれど、この作品のキルスティンの演技も素晴らしい。
最初の数分で一気に物語に引き込んでしまう脚本が良い。映画の中におけるヴァンパイアの設定を上手に解説したり、その良さは最後の最後まで続く。ラストにどうなるのかはここでは書かないけれど、手抜きがないなぁ、と感心させられる。
トム・クルーズはブラピよりも10センチぐらい身長が低いはずなのだが、むしろトムの方が大きく見えたのはやはり撮影技術の賜なのだろう。
それにしても、原題がInterview with the Vampireなのに、なぜわざわざ「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」と変更するのか、良くわからない。ここでtheを入れるだけで英語の試験の点がアップする子どもが出てくると思うのだが、「ここはとっちまおう」と考えてしまうセンスが理解不能。きっと、邦題を考えた奴の英語の点数は低かったに違いない。
評価は☆2つ。なかなか面白い。