2014年09月05日

ルパン三世

黒木メイサ出演ということで、「SPACE BATTLESHIP ヤマト」並に突っ込みどころ満載を期待しての鑑賞。

「SPACE BATTLESHIP ヤマト」のレビューはこちら
http://buu.blog.jp/archives/51099705.html

「俺って、アニメの登場人物に似ているでしょ?」という押し付けが画面からビシバシ伝わってくる絵作りである。それは、あたかもコスプレショウを観ているようだ。でも、いまいち似ていない。いや、見た目は似ているのかも知れないのだが、アニメで構築されているルパンらしさ、次元らしさ、不二子らしさ・・・といったものが感じられない。表面だけを似せている感じなのだ。これは全て演出の問題で、監督の力量不足だろう。

監督の演出は洋画っぽく音楽で引っ張っていく手法だったのだが、肝心の音楽もタイト過ぎて、「軽妙にしてコミカル、かつ洒落た感じ」がない。これは制作が日本テレビではなく、TBSだったからという大人の事情からかも知れないのだが、独自の世界観を築くというのなら、中途半端にアニメ版を意識しなければ良いのに、と思った。あと、子供の鑑賞を意識したのかも知れないが、外人に日本人がアフレコしていて、明らかな外人が流暢な日本語を喋っているのも違和感バリバリだった。

ただ、監督だけを責めるのは可哀想かも知れない。お金がない感が半端無くて、警察が大挙してやってきたのかと思ったのに、全景を見たら戦国自衛隊ですか?というぐらいに妙にこじんまりとした感じで拍子抜けしたり、あちこちで日本映画らしいショボイ絵作りになっていた。香港でロケをやったりして(つい最近公開された「GODZILLA ゴジラ」のように)中国市場にゴマをすっているのだから、もうちょっとお金を集めたら良かったのに、と思う。これはプロデューサーの力量不足だろう。

プロデューサーも駄目なら、脚本家も駄目で、特に銭形と不二子、銭形とルパンの関係性がグラグラしっぱなし。他にも、設定で首を傾げたくなるものがいくつもあった。ルパンが妙な泥棒協同組合に所属しているとか。五ェ門が斬鉄剣をふるっているのに車もヘリも真っ二つにならないとか。ルパンたちがあっさり人を殺しちゃうとか。変な仲間がいるとか。

通路をレーザーで封鎖しているのは過去にも「エントラップメント」か何かで観た気がするのだが、素でレーザーが可視化されているのは意味不明だった。

一番のポイントだった不二子の巨乳は、黒木メイサの胸に色々と細工をして頑張っていたようだが、それでも決定的にボリューム不足。もっと現実離れした、例えば叶美香さんぐらいのボリューム感が欲しかった。

観終わった時の感想は「意外と、突っ込みどころがなかった」というもの。もっと突っ込めないと、普通につまらない映画である。こんな映画を観たかったんじゃない。評価は☆半分。

この記事へのトラックバックURL