2014年09月13日

平田牧場 匠

有名店の多くに良質の豚肉を提供している平田牧場だが、その直営店の中でも比較的上の方(もしかしたら一番上?)に位置づけられている様子の「匠」に行ってみた。




ランチタイムだったからか、13時過ぎと少し時間が遅かったからか、メニューの中で一番高いのは金華豚棒ヒレかつ膳2,800円だったので、これを注文した。




まず、ソースを利用する際にご利用ください、とゴマが提供された。ソースを使う可能性は低かったのだが、折角なのでゴマをすりながら待つこと、10分以上は待ったと思う。恐らく、比較的低い温度の油でじっくりと揚げているのだろう。ようやくテーブルにやってきたとんかつは、「こんなにレアですよ」と主張したいのだろう、真ん中の肉だけがわざわざ正面に向くようにひっくり返されていた。




こういう演出は味以外のところに目が行ってしまう人間にしか役に立たないわけで、ちょっと客をバカにした感じである。同時に、このひっくり返ったかつをぱっと見て、肉と衣の一体感がないことがわかる。「うーーーむ」と思いつつも、こういうタイプは全て駄目、ということではないので、衣が剥がれ落ちないように注意しながら食べてみた。




火の通りを制限していることもあって肉はジューシーである。また、下処理がきちんとできている様子で、噛みきれないといったことはない。ただ、旨味自体はそれほどでもなく、素のままで食べるにはちょっと厳しい感じである。では、と思って少量の塩を使ってみたのだが、それでも塩が前面に出てしまう。仕方なしに今度は予定外に辛口の方のソースを少量使ってみたのだが、このソースも肉の味を引き立てるものになっていなかった。むしろソースの味ばかりが目立つ。

衣はかなり厚めで味が濃く、肉よりもむしろ衣が主張している感じである。また、油の温度が低いからなのか、油のキレが悪いのが気になる。

ご飯は炊いてから時間が経っているのか、微妙に臭みがある。味噌汁はダシが取りきれておらず、化学調味料でも入れたくなるような一品である。漬物も「これはキューリのキューちゃん?」という感じで魅力的ではない。










全体的に作りこみが甘いとんかつ定食で、あれだけ上質の豚肉を生産しているのに、どうしてこんな料理しか提供できないのだろう、と不思議に思う。

なお、同行者が生姜焼きを注文したので少し食べさせてもらったのだが、こちらは味付けが非常に濃い上に豚肉の筋が残っていて、神田の定食屋あたりでももっと良いものを食べさせてくれるところがあるんじゃないかと感じた。




「化学調味料(アミノ酸等)などの添加物をできる限り使用しない安心、安全のメニュー」などと言っておきながら、「コラーゲン入り」などというトンチンカンなラベルが貼ってあるドレッシングを置いていたり、どうも頭の悪さが目につくのも残念な感じである。バカな客ばかりが集まるのでそれにあわせてバカなラベルを貼っているのだろうか?




折角都内の一等地でとんかつ店を展開するのなら、もうちょっとまともなコンサルをつけたらどうだろう。今のままでは、中身の無い人間ばかりが集まるしょうもない店になってしまうだろう。ただ、お昼時を少々外しても店外に客待ちがある様子なので、味にこだわりのないお金持ちには良いのかも知れない。

評価は☆1つ半。

拙著「とんかつ名店絨毯爆撃」では、宿題の店のひとつとして平田牧場の直営店を挙げておいたのだが、掲載する必要はないと判断した。

店名 平田牧場 匠
TEL・予約 03-6804-3729
住所 東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア ガーデンテラス3F
営業時間 [月〜金]11:00〜24:00(L.O.23:00) [土・日]11:00〜23:00(L.O.22:00)
定休日 無休

 

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