2014年09月14日

アバウト・タイム

abouttime


試写会で鑑賞。

映画の世界では定番のひとつとも言えるタイムスリップもの。この手の映画で一番ポイントになるのは「過去へタイムスリップをしたあとの現在の世界の変化」に関する設定で、それに失敗した事例は最近だと「オール・ユー・ニード・イズ・キル」など、枚挙に暇がない。とはいえ、バック・トゥ・ザ・フューチャーシリーズなど、映画として見事に成功するケースも珍しくないので、多くの人がやりたがるのだろう。

結論から言ってしまうと、この映画は成功している部類。ストーリーの上ではタイムスリップにかなりの比重があるものの、その設定自体は無難で、あまり手を広げていない。大抵、タイムスリップができるようになると天下国家を語りたくなるのが世の常だが、この映画には「世界を大きく変えてしまえ」といった野望を持つ登場人物は不在で、むしろ小さな幸せのためにタイムスリップを繰り返す。おかげで、ストーリー上の大きな破綻がなく物語は進んでいく。嫌な登場人物がほとんどいないのも特徴的で、変人ではあるけれど、善人ばかりの家庭を暖かい視点で描いている。脚本のできも良く、会話のテンポが良い。

結末は非常にありきたりだが、そこに至るまでのエピソードにはユーモアがふんだんに盛り込まれていて飽きさせない。

評価は☆2つ半。カップルがデートに観るのにぴったりな感じの作品である。

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