モリタック:またネズミ捕りに捕まっちゃいました(;_;)
ヒロッコ:あんた、また捕まったの?交通違反金を支払うために働いているんじゃないの?
モリタック:罰金を払いもせずに一人前になった奴がどこにいるものか!
ヒロッコ:たくさんいるわよ(笑)。私なんか、ゴールド免許を更新したばかりだから、あと十年は運転できるのよ。
モリタック:だって、物陰に隠れているんですよ。ずるいですよ。正々堂々と赤色灯を回していれば、私だって制限速度を守りますよ。
ヒロッコ:ほら、あなたと同じことを言っている人がいるわよ。
やっぱりおかしい交通取締のあり方(BLOGOS)
http://blogos.com/article/96337/
モリタック:ほらね!みんな同じように感じているんですよ。
閣下:どれどれ・・・
(注釈:皆さんも、先に読み進む前に、ぜひリンク先の記事をざっとお読みください)
〜〜〜ティータイムここから〜〜〜
ノブポン:こんにちはー。
ヒロッコ:あら、珍しいわね。異動先の居心地はいかが?
ノブポン:なかなか快適です。文書課は私のような理屈っぽい人間にはぴったりでありまして、人事課は見ていないようできちんと見ているな、と感じた次第です。今日は松蔵のスイートポテトをお持ちしました。ちょっと休憩してください。
ヒロッコ:ありがとう。気が利くわね。じゃぁ、閣下が記事を読んでいる間に、いただくわ。
〜〜〜ティータイムここまで〜〜〜
閣下:ということで、読み終わったぞ。
モリタック:どうですか!
閣下:筆者の言いたいことは分かるのだが、近視眼的であるという感が拭えないな。
モリタック:え?「警察けしからん!!」ってお怒りになるのではないのですか?
閣下:まず、大前提として、違反は違反、ということがある。警察が見ていようが、いまいが、法律は守らなくちゃならない。悲しいけど、それ、違法なのだよ。
モリタック:それはそうですが、隠れて監視しなくても良いじゃないですか!
閣下:一つの横断歩道に限定して、そこの安全性を議論すれば、その通りだ。だから、こういう記事を読むと、多くの人が「そうだ、そうだ」と感じるだろう。特にモリタックのように、頻繁に反則切符を切られている人間は、共感するだろう。
モリタック:ウンウン
閣下:しかし、大事なことは、信号がない横断歩道で歩行者が渡る意思を示しているなら、車は一時停止しなくてはいけない、それを、全ての横断歩道で実現するのが警察の役割だ、ということだ。
モリタック:むむむ?全ての、ですか?
閣下:そうだ。ある一箇所の横断歩道の安全が大事なんじゃない。日本中の横断歩道の安全確保を考えなくてはならないのが、警察だ。全ての横断歩道に警察が張り付くことができるなら、確かに隠れての監視はいただけない。しかし、現実的には、それは無理だ。
モリタック:そうですね。
閣下:そういった状況下では、運転手に「もしかしたら、警察が隠れて監視しているかもしれない」と思わせることは、法律を守らせるための効果的な手段になりうるのだよ。
モリタック:うーーーー
閣下:ひとつの横断歩道に限れば、確かに正々堂々と監視すれば、全ての運転者が歩行者の前で停止するだろう。だが、警察が見ていないところでは、多くの運転手が一時停止を怠るんじゃないのかな?
ヒロッコ:隠れて監視することはない、とわかれば、安心して違反できますからね。
ノブポン:高速道路のオービスでも、その場だけただちに減速して、通り過ぎたらまたただちに加速しますね。
閣下:捕まらなければどうということはないからな。
ヒロッコ:そういえば、東京では違法駐車が随分と減りましたね。
閣下:以前は、「そうそう捕まるものではない」という感じだったが、違法駐車を発見してから30分経過とか、まどろっこしいことをやめてどんどん摘発することにしたからな。おかげで、「違法駐車すると摘発される可能性が高い」と認識された。これは、あらゆる道路で警官が見張っているからではない。摘発されるリスクを運転者が考えているからだ。
モリタック:なるほど。
閣下:ただ、俺も、暗い40キロ規制ぐらいの人通りの少ない道路で、近づくまで全く歩行者に気が付かず、止まれずに通り過ぎてしまうことはある。
ヒロッコ:黒っぽい服を着ていたりすると、見えませんものね。それに渡りたいのか、ただ立っているだけなのかもわかりませんし。
閣下:だから、理想的には、全ての横断歩道に旗を置いておいて、渡りたい人はそれを振るようにするといった状況を作っていくべきなんだろう。
モリタック:子供の頃に良く振っていた黄色い奴ですね?見えるぞ、私にも横断者が見える!
閣下:うむ。旗を振っている人がいるのに、それを無視して一時停止せずに通過してしまうなら、それは違反切符を切られても仕方ないだろう。大体、多くの運転手が、横断歩道で旗を振っている人間がいれば、ちゃんと一時停止すると思うのだよ。
ヒロッコ:自治体によっては希望者に無料で配布しているところもあるようです。私たち市民も少しずつ協力して、交通事故の少ない社会を作っていきたいものですね。
閣下:車に轢かれれば、轢かれた人間も、轢いた人間も不幸なんだから、そうならないように各自が考えなくちゃならん。警察に任せておけば良い、という話ではないんだ。
ノブポン:相変わらず、作戦室の議論は有益ですねぇ。
閣下:モリタックのように、件の記事を読んで「そうだ、そうだ」と考えてしまう人間の気持ちもわからなくはない。しかし、物事は一歩引いたところから、他の考え方もあるのではないか、と考えることが重要だ。様々な可能性や、立ち位置を考えた上で、何が最適解なのかを考える必要があるということだな。俺に言わせれば、この大関暁夫氏というのは、元銀行支店長の癖に随分と視野が狭い奴だなぁ、というのが正直なところだよ。