2014年11月14日

記憶探偵と鍵のかかった少女

anna


MINDSCAPE、あるいはANNAという原題がなぜかアニメで良く見かける「◯◯と△△の□□」というタイトルになってしまっていたが、映画自体はそんなハートウォーミングな感じではなく、特にオープニングはホラーテイストである。全編から受ける印象は「エンジェルハート」みたいで、一体どうなっているんだろう、という感じのままきちんとラストまで引っ張っていく。

この映画の最大の成功点は「記憶探偵」という、人の記憶に踏み込むことができる超能力者を設定したこと。このおかげで、興味は最後まで続く。ところが、残念なのはストーリーである。折角設定が秀逸なのに、ストーリーが陳腐なのだ。一応形ばかりのどんでん返しはあるのだが、ハッピーエンドにしても、アンハッピーエンドにしても、もうちょっとスッキリする終わり方ができなかったのだろうか。

登場人物たちはそれなりにキャラが立っているし、いかにも続編を作りたさそうな終わり方だったのだが、このストーリーで果たして客が呼べたのかどうか。

評価は☆1つ半。

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