原題「THE NOVEMBER MAN」は、「あいつが通ったあとは草一本生えていない」という凄腕のスパイという意味。それがなぜスパイ・レジェンドになってしまうのか、非常に謎なのだが、映画は悪くなかった。「スパイ映画は何が伏線になっているかわからないので、油断せずにしっかり観ておこう」と構えていたのだが、意外とストレートで、むしろ「あれ?あのネコは・・・」みたいに拍子抜けするところもあった。
スパイものとしてもなかなか楽しめる内容で、ジェームス・ボンドを演じたピアース・ブロスナンが、ボンドよりもおしゃれではなく、女ったらしでもなく、それほど優しくもないスパイを好演していた。ただ、個人的にはブロスナンよりも、つい最近ボンドガールとしてやはり007に出演したオルガ・キュリレンコの相変わらずの美人っぷりに感動した。彼女が活躍しているだけで評価がアップしてしまう。
そのオルガと、凄腕の女スパイとのやりとりはこの映画最大の見どころで、かつ笑いどころでもある。どこかで似たような展開があったよな、と思い出してみると、「レイダース 失われたアーク」だった。どうなるのかは、観てのお楽しみ。
字幕がイマイチだったのが残念。
評価は☆2つのところ、オルガにおまけして2つ半。