2015年02月23日

大分佐伯ラーメン

石神セレクトの第四弾がスタートしたので、ダイエット中だけど食べてきた。以下、評価。




名称:大分佐伯ラーメン
種類:大分
場所:池袋
注文:ラーメン
評価:4/BBB
2015.2.23.
コメント:麺は中くらいの太さのほぼストレート。茹で過ぎなのか、ちょっとコシが足りない。これは麺方の腕の問題だろう。若干デリケートなところがある麺で、誰でも上手に茹でることができる感じではない。また、スープの絡みも今ひとつ。これは麺の問題ではなく、スープの構造によるところが大きい。つまり、麺が脂を吸ってしまい、旨味をきちんと吸着できないでいる。

スープは豚骨ベース。表面には動物性の脂の膜が形成されていて、これのおかげで味がボケ気味。レンゲを使うことによって一体感を感じたかったのだが、この店は意図してレンゲを置いていない。おかげで、終始味がボケたラーメンを食べる羽目に陥る。スープの表面には何かの粉がダマになっていた(写真右上)が、ガーリックパウダーか何かだろうか。

チャーシューは普通に美味しかった。これはトッピングする価値がある。ただ、チャーシューをトッピングすると1,000円を超えてしまう。

ポテンシャルは感じられるのだが、この手の、スープ表面に分厚い脂の層が形成されるラーメンにレンゲがないのは致命的。「佐伯ラーメンなんだから、どんぶりから直接飲め」ということだが、そんなことをしたら口をやけどするか、動物性脂肪の摂り過ぎで胆管がんまっしぐらである。通常、レンゲでスープをすくい、表面の脂だけをレンゲから落として、さらに麺をそこに加えて麺とスープの一体感をつくりあげるのが僕がこの手のスープの店(すみれとか)でやることなのだが、それができないのが残念。店には「佐伯ではレンゲがない店が多い」「欲しい人は声をかけてくれ」といった趣旨のうんちく張り紙が貼ってあったのだが、ラーメン文化を作り上げていく立場なら、むしろ佐伯のラーメン店に対して「このスープなら、レンゲを使ったほうが美味しく食べることができる」と教えてやるべきだろう。そもそも、佐伯のラーメン店の多くにレンゲが置かれていないのには何か文化的根拠があるのだろうか?

店に対する勝手な思い入れによって客に不自由を強制し、美味しく食べる工夫を取り上げている姿勢は、スープ切れ閉店の店のくせに電話番号を明記していないラーメン店に共通する傲慢さを感じる。レンゲを置くだけでスープの評価はAになるだろうが、店があえてレンゲを置かない以上、僕もあえて低い評価を下すことにする。店側が客の食べ方を制限する(用意してあるのに、あえて提供しない)なんておこがましいと、僕は考える。

店名 大分佐伯ラーメン
住所 東京都豊島区南池袋1-24-5 楽園タウン池袋
営業時間 11:00〜23:00(予定)
定休日 無休

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