寄生獣の前作って、去年だったんだな。
こちらが、前作の評価。
寄生獣
http://buu.blog.jp/archives/51462195.html
それで、完結編。ここ数年に公開された邦画のうち、前編、後編に分かれているものはほとんど全て前編の方が出来が良いのだけれど、これは単純にストーリーの問題。多くの邦画は脚本に問題を抱えているのだけれど、前後編ものは脚本ではなく原作に問題がある。「これだけ広げた風呂敷をどうやって畳むんだろう」と興味深く(心配に)感じながら観に行って、やっぱりダメだった、ということになるわけだ。結論から言えばこの作品もその領域を出なかった。
やはり、最大の問題点はミギーの最後だろう。どうしてこういう終わり方なのか、全く説得力がなかった。これだけでこの作品は台無しなのだけれど、こればっかりは監督や脚本家(この作品では同一人物)のせいではない。原作が悪い(原作どおりなら、だが)。他にも、いつの間に手すりの外に行ったの?とか、髪の毛で守れるなら全身守れよ、とか、そんなヤバイ鉄棒なら、握っただけでもヤバイし、そもそもそんなものが焼却炉に入っていたら、周囲にばら撒かれちゃって大変だろ、とか、お前ら、その展開はSPACE BATTLESHIP ヤマト並みの唐突さだぞ、とか、大騒ぎしている中で動物園に別働隊って脳みそお花畑かよ、とか、彼女、どうやってそこに行ったんだよ、とか、おい、突き飛ばされたキチガイはどこに消えたんだよ、とか、突っ込みどころは一杯あって、前作とは全く違う意味で楽しめる作品になっていた。これは、メモを用意して突っ込みどころをリストアップしながら鑑賞したい。
ちなみにSPACE BATTLESHIP ヤマトは同じ山崎監督。当時、異常に高く評価してもらったレビューはこちら。
http://buu.blog.jp/archives/51099705.html
でも、役者は頑張っていたと思う。
評価は、☆1つ半。