人形町へ行く用事があって、その前に日本橋で宿題になっていたラーメンを食べようと思い、ひとつ手前の三越前で降りたら、地下通路にある三越のウィンドウの中に閉じ込められている河端理恵子さんと有生礼子さんのビアマグを発見。
これはビアマグが可哀想だ。2つともせっかく本体いっぱいに絵が描かれているのだし、近くでじっくり見てこそ、その技術の素晴らしさを実感できる。もちろん遠くから見ても良さはあるけれど、それもミクロな理解があってこそ、価値がわかるというもの。
それを、全く触ることができず、しかも一方向からしか見ることができないウィンドウで展示するとは、無粋の極致である。ということで、この牢獄から救出することにした。
河端理恵子さんのビアマグ
有生礼子さんのビアマグ
去年の秋に銀座三越で開催された「九谷赤絵 福島武山一門展」は、めぼしい作品はあっという間に売れてしまっていたのだが、今回は朝イチダッシュなどしなくても残っていてラッキー。というか、地下のウィンドウの中に展示してあったら気が付かないよね(笑)。河端さんも有生さんも、他の作品が6階の美術サロンで展示されていたけれど、普通に見ていたら他にもあるなんて思わない。同じ作品がいくつもあるならともかく、一品物を違う場所に、しかもスタッフ不在のウィンドウの中に展示するとか、意味不明である。