大人計画には昔から好きな役者がたくさん所属しているのだけれど、演出が好みじゃないので、芝居はほとんど観たことがない。でも、今回は大好きな二階堂ふみさんが出演ということで、当日券で観てきた。
ドタバタと下ネタ中心で、破綻を来すほどのストーリーでもなく、それほど説教臭くもない。一応ミステリー調になっていたけれど、ハラハラするような内容でもない。長く続けている小劇場劇団独特の「いつものアレ」感が強く、悪く言えば予定調和だが、安心して観ていられる。
お目当ての二階堂ふみさんは、ダンスや歌など、舞台ならではの見せ場はあったけれど、基本的にいつもの二階堂で、そろそろ違う二階堂を見たくなってきた。そうじゃないと、柴咲コウみたいになりそうで心配である。
下手な役者は一人もいなかったし、片桐はいりと松尾スズキの掛け合いはなかなかに楽しかったのだが、ナレーションや文字を含めたスクリーン映写を多用する演出はあまり好みではなかった。6,800円なら不満はないのだが、一番の見所は、最後の挨拶でお辞儀した時の二階堂の胸元だった。ということで、評価は☆1つ半のところ、おまけして☆2つ。
さて、おまけ。このブログを読んで「観てみたい!」と思った人がいるか、いないかわからないけれど、チケット入手について。おけぴやヤフオクで頑張る手もあるけれど、当日券を普通に買うのでも問題ない。
大人計画の当日券には補助席、立ち見などがあるけれど、遊眠社時代からの当日券の王道、キャンセル待ちが一番のオススメ。キャンセルって、要は関係者とか、出演者の友人・知人が来るはずだったけれど、「直前になって都合が悪くなっちゃってごめんなさい」というものなので、良い席の場合がほとんど。今回も前から5列目のほぼ中央を入手できた。
立ち見はいくら何でもだし、座り心地の悪い椅子で見るのもなんだかだ。それなら、最初から立ち見や補助席は除外して、キャンセル待ちにかけた方が良い。しかも、基本、キャンセル待ちは立ち見や補助席のあとの扱いなので、キャンセル待ちは一番を取りやすい。今回も、僕はキャンセル待ちの1番だった。
もちろん、キャンセルがなければ立ち見すらできない可能性があるのだが、良い席じゃないなら帰る、ぐらいの心の余裕が必要だ。今回の場合、開演1時間10分前に一度集合して、本人確認ののち、キャンセル待ち番号札を配られる。もらったら、近所でラーメンでも食べておいて、開演5分前にもう一度本多劇場の受付前階段に集合。キャンセルがあれば、チケットを購入して入場という流れである。
良い席で観ることができますように。