2015年06月18日

Dr.倫太郎

良い俳優がたくさん出演しているので、珍しく初回から最後まで観てしまった。以下、評価。

堺雅人と蒼井優(と、余貴美子と小日向文世と松重豊と高畑淳子)という演技力の高い俳優たちを中園ミホという類まれなる無能脚本家が台無しにした事例である。

基本、「頑張らなくて良い」「患者に寄り添う」など、頭の悪い視聴者だけが喜びそうなフレーズを繰り返すだけ。

特に「寄り添う」は3.11以後、非被災者が上っ面で使いたがる言葉で、当の被災者としてはこんなに気持ち悪い言葉はない(僕だけかもだけど)。

蒼井優と高畑淳子の親子はいつまで経っても同じことをやっていて、最終階まで引っ張り続けた。

二人になまじ演技力があるだけに、無駄に不快。

2時間ドラマで十分だった内容である。

(可愛いという理由で)このドラマで唯一良かった高梨臨は、事務所の都合なのか途中退場してしまった(涙)。

どんでん返しを狙ったかのような最終回の展開も、脚本がクソなせいで見え見え。予想通りの展開は興醒め。

医療ドラマかと思ったら途中からすっかり恋愛映画になり、最後になって軌道修正を図ってあわよくば続編へ、という最近では珍しいくらいの駄作であった。

採点:0点


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