
バケイションでアルプスにやってきた家族がホテルのテラスでランチを食べていたら目の前で雪崩が発生。妻は子供をかばっていたのだけれど、夫は携帯を手に逃げてしまった。それで、5日間の滞在中、妻にそのことをずっと責められ続けるという怖い映画(笑)。
そりゃ、逃げるでしょ、と思うのだけれど、女性心理的にはまず子供なのかも知れない。これが、例えば自動車を運転している時の急ブレーキとか、何度も頭のなかでシミュレーションできることなら男も練習できるから、妻子の安全を優先できるだろうけど、雪崩じゃぁなぁ。
典型的な反応としては、男性は「逃げたのは仕方ない」、女性は「逃げるなんてがっかり」というものだろう。このあたりは本能的というか、生物としての性差という感じがするのだが(ただし、主観)、それを静かに描いているのが怖い(男性視点)。怖いんだけど、映画としてはどうなんだろう。ちょっと退屈だった。なんか、半分溶けちゃったかき氷みたいな。
ところで年間70日滑る生活を20年続けた立場から言うと、人を助けるためにゲレンデを登るならポール(ストック)を置いていっちゃダメ。
あと、ラスト。あの運転がド下手な運転手はなんだったんだろう?
ということで、評価は☆1つ半。