2015年10月20日

まれ

NHKの「まれ」がようやく終了した。ちょうど、最終回の頃に海外にいたので、ちょっと遅くなってゴメンナサイ。

最近の朝ドラは出来不出来の波が激しいが、この作品は飛び抜けて出来が悪かった。

全編にわたって満遍なく不出来だったが、特に酷いのがフランス修行に出かけるタイミングで田舎に戻ることにしたこと。フランスロケの金がなかったんだろうが、それなら往路と復路の飛行機シーンで誤魔化せば良かった。それを、なぜか結婚を理由に田舎に帰って、必要とされていない家事手伝いで貴重な時間を潰すって、いつの時代の話なんだよ、という感じ。

100話すぎで出てきた姑もなぞ。それまで姿も形もなかったのに、突然現れた。常識的に考えればドラマスタートの時点で最終回までの脚本は決っているはずで、だとすれば、この登場のしかたはありえない。あまりの不人気ぶりに上から圧力がかかって、途中で脚本を書き直したんじゃないだろうか?

真っ昼間から能登の中年たちが美容院などで井戸端会議しているのも謎だし、その美容院の旦那がいつも化粧しているのも謎。いや、演劇の女形が化粧しているのは普通だけど、このドラマの中での篠井英介の役どころは田舎の美容院の亭主だからね。

最終回でフランスに飛んで、フランスロケは特別編でやろうっていうことならまだしも、ご都合主義的に失踪していた親父が出てきて終了って、なんだそりゃ。

おまけに主題歌が酷い。詩も、曲も、合唱なのも最悪で、これを毎日聞かされるのは苦痛でしかなかった。

不自然な設定が満載で、駄目な脚本家に好き勝手に書かせるとこんな酷いものができてしまう、というお手本になってしまった。

こんなドラマをNHKで作るなら、NHKはすぐにでも受信料の徴収をやめて民営化すべきである。

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