有田の作家で、昨年4月に急逝した青木清高さんの盃。
雲母のようで美しい。清高氏は2010年ぐらいから米色瓷のテストを重ねていたようで、かなり苦労していたのであろうということはブログの記述からも想像できる。
米色青磁の試験
http://ryuzankoubou.jp/categoryblog/131-2014-01-31-08-13-51.html
ままにならない窯変米色青瓷
http://ryuzankoubou.jp/koubouinfomation/news/139-2014-12-24-08-10-52.html
2015年の春ぐらいにはいくつかの作品で意図した作品がいくつか焼けるようになってきたらしいが、同じ窯で焼いても、置いた場所によって姿が変わってしまい、非常に効率がわるかったらしい。それでもようやく目処が立ったという矢先、脳幹出血で倒れたそうだ。
さぞ、無念だっただろうと思うのだが、この盃は清高氏の遺作とも言える作品で、いくつも置いてあった清高氏の作品の中でもひときわ存在感を見せていたのは道理である。