ということで、今の状況は誰も幸福にならないので、まず試しに福島武山一門のファンサイトを作り、そこに展示会スケジュールを掲載してみた。使ったのはGoogleカレンダーである。色々試してみたのだが、一時間ほどで希望通りのカレンダーを作ることができた。
福島武山一門ファンサイト「展示カレンダー」
http://buzan.blog.jp/archives/cat_163562.html
多分、これは全ての陶芸家へと拡大が可能である。デフォルトでは膨大な数の作家が掲載されてしまうが、必要な作家のラジオボックスだけにチェックを入れれば、以後は必要なものだけが表示される。ただ、ここが大きな問題点で、現在のGoogleカレンダーは初期設定で登録されている全てのカレンダーが表示されてしまう。ここはちょっとGoogle様に提案してみなくてはならないのだが、登録してある膨大な数の作家の中からたとえばお気に入りの作家さん5人だけを取り出す、みたいな作業は非常に煩雑で、実用的ではない。しかも、リロードするとその設定はリセットされてしまうようだ。これでは実用には適さない。今回の福島武山一門ぐらいが実用上の適正数だろう。あとで、「踊る九谷」というユニットでも同様のものを作ってみようと思うのだが、今のところはあくまでも個人の手作業によるファンサイトなのだ。しかし、当然の事ながら、将来的には全ての陶芸ファンが参考にできるような仕組みにしたい。それも、たとえば僕一人の努力によるものではなく、自律的に運用されていくものでなくてはならない。
そこで考えたのは、イエローページ方式である。どこかにポータルとなるサイトを設置し、そこに各作家の名簿を作り、そこに各作家のカレンダーのIDを表示するのである。たとえば、僕が作った福島武山さんのカレンダーのIDは
ru6m1j953khe5a5dsdanphng4k@group.calendar.google.com
である。この、作家ごとのカレンダーID一覧があれば、買う側は自分のカレンダーにこのIDをコピペして表示すれば良い。一覧は当面はブログに載せれば良いのだが、将来的にはウィキ化して、複数の運営担当によって加筆できるようにすれば良いだろう。
ただし、そのためには、「Googleのアカウントを持っている誰かがそれぞれの作家の展示会日程を入力する」必要がある。福島武山一門や踊る九谷だけであれば僕がやれば良いのだけれど、日本中の陶芸家のスケジュールを入力することはほぼ不可能だ。誰がやるのかって、もちろん作家自身がやるのが基本になる。この部分が一番心配なところだ。陶芸界は「Googleカレンダーって何なの?」という人が少なくない。
とはいえ、誰かが動かし始めなければ、いつまで経っても現状は変えられない。とりあえず、今存在するものを利用するだけでも及第点の仕組みは構築できそうなので、ちょこっと試行していきたいと思う。「面白そうだな」と思う作家さんがいたら、フェイスブックでも、このブログのコメントでも良いので、僕まで連絡して下さい。
#ちなみに作家さんが自分でやらなくてはならないことは、
1.Googleのアカウントを作る(すでに持っている人は、必要なし)
2.Googleカレンダーで自分の個展予定カレンダーを作る
Googleのアカウントでログインした後、検索やGmailを利用した場合、右上に四角が正方形に9個並んだアイコンがあるので、それをクリックすると、利用可能なサービスのアイコンが表示される。その中に、カレンダーがあるはず。カレンダーに行ったら、左にメニューがあるので、「マイカレンダー」の右にある矢印をクリック。そこで「新しいカレンダーを作成」を指定して、カレンダー名を「元木屋銀一朗のカレンダー」みたいに命名して、「このカレンダーを一般公開する」のラジオボックスにチェックを入れて「カレンダーを作成」にする。
3.そのカレンダーのIDを僕に連絡する
IDは、左のメニューバーの中で該当するカレンダーの右側にある矢印をクリックすると「カレンダー設定」というメニューがあるので、それをクリック。出てくるページの「カレンダーのアドレス」に記載されている。
4.カレンダーに予定を入力する
Googleカレンダーのホーム画面左上に「作成」ボタンがあるのでクリック。「無題の予定」に名前と展示会名をタイトルに入力。次に日程の「終日」のラジオボックスにチェックを入れて、日程を入力。予定の詳細に場所や説明を書いて、カレンダーはこの例なら「元木屋銀一朗のカレンダー」を選択。通知の右にあるバツをクリックして通知をなしにして「保存」で完了。
補足:ここで作った作家さん個人のカレンダーは、作家さん自身のウェブサイトにも貼ることができます。
の4つです。